スプロケット

最終更新日: 2023年6月22日

公開日: 2022年11月3日

自転車の変速機能のうち、細かいギア比調整をするのがリアのギアであるスプロケット。スプロケットによって変速段数やギア比の広さが決まります。

スプロケットとは何か?

まずはスプロケットの基礎知識を理解しましょう。

スプロケットの役割

スプロケットには「リアホイールを回転させる」「チェーンでフロントチェーンリングとつなぐ」「ディレイラーと組み合わせて変速をする」という3つの役割があります。

ピストバイクではリアがシングルですが、ロードバイクやMTBではスプロケットの種類によって変速段数が変わりますし、変速用ホイールではスプロケットなしでは走行が出来ません。

スプロケットの種類

スプロケットの種類は、「取り付け規格」「変速段数」「ギア比構成」「製品グレード」の4つで分かれます。

例えば、シマノのロードバイク用105グレードのスプロケット・CS-R7000を例に見てみると、

  1. 取り付け規格: シマノHGフリーボディ
  2. 変速段数: 11速
  3. ギア比構成:11-28T、11-30T、11-32T、12-25T
  4. 製品グレード: ロードバイク用105

ということになります。

「取り付け規格」と「変速段数」のふたつがマッチしていれば、他メーカーでも、ロードバイク用でもMTB用でも使用出来ることが多いですが、変速にはキャパシティという設定値があるため、使用できる組み合わせに制限があることは知っておきましょう。

スプロケットの変速段数

スプロケットの変速段数は、コンポーネントメーカーが技術を競っている部分でもあり、最上位グレードがそのメーカーの最多変速段数になります。

シティサイクルでは内装3段や外装5段などが主流ですが、ロードバイクやMTBでは8段〜13段が現在の主流です。また、対応する変速段数によって製品のグレードが分かれ、一般的に変速段数が多いほどグレードが上になります。

段数 シマノ カンパニョーロ SRAM
8速 CLARISなど - -
9速 SORAなど - -
10速 TIAGRAなど VELOCEなど 旧REDなど
11速 旧105など CENTAURなど APEXなど
12速 DURA-ACEなど CHORUSなど REDなど

なお、同じグレードでも世代によって変速段数が異なります。例えば、シマノのロード向け最上位グレードDURA-ACEは、最新のR9200シリーズは12速ですが、一つ前のR9100シリーズは11速です。

スプロケットのギア比とは何か?

ギア比は「フロントギア歯数 / リアギア歯数」で算出される「ギアの重さ」を表す数値で、この数値が大きいほどギアは重く、その代わり速度が出ます。逆にギア比が小さいとギアが軽くなって坂道などが登りやすくなる代わりに速度が出せません。

街乗りで使う分にはギア比を意識することはないですが、ロードバイクやMTBなどのスポーツ自転車の場合は、シーンごとに適切なギア比を選択することが重量になるため、自分の脚力や走行するルートに合わせて最適なギア比のスプロケットを選ぶのが通常です。

スプロケットのギア比は「トップ最大ギア-ロー最大ギアT」で表現されます。例えば、11-28Tだったら、トップ最大が11T(歯数が11個)でロー最大が28Tということです。11速の11-28Tの場合、11Tと28Tの間に9枚のギアがありますが、ここはスペック表で確認することになります。

スプロケットの寿命

金属で出来ているスプロケットは頑丈なパーツですが、同じ金属であるチェーンと摩耗するため、どうしても寿命があります。

スプロケットの寿命の判別の仕方は「同じ設定なのに変速不調が頻発するようになったら」という体感で判別するやり方と「スプロケットの歯が鋭利になってきたら」という見た目で判別する二つのやり方があります。

多段変速自転車を乗る際には、どうしても乗車する人の癖が出るためスプロケットは均等に摩耗しません。人によってトップ側が摩耗しやすかったり、逆に坂道をよく登る人はロー側が早く摩耗します。

摩耗したスプロケットを寿命なので交換するのがベストです。交換する際は、スプロケットの種類によっては単品の歯を販売していることがあるので、摩耗した段数の歯だけを交換するのが安上がりですが、一般的にはスプロケットを全て交換してしまう人がほとんどでしょう。

スプロケットの選び方

互換性が一番大事

スプロケットを選ぶ際は、互換性があることが大前提ですので、まずは互換性がある製品の中から選びましょう。スプロケットの互換性は、先程解説した通り「取り付け規格」「変速段数」がSTIレバーやディレイラーなどのコンポーネントとマッチしていればOKです。

取り付け規格はホイールのフリーボディの種類によって互換性が決まります。ここも種類がたくさんあって、使える組み合わせ、使えない組み合わせがあります。スプロケットの変速段数は使っているコンポーネントの段数に必ず合わせる必要があります。

スプロケットの互換性は下記の記事をどうぞ。

なお、ギア比を大きく変更する場合は、リアディレイラーの交換とチェーンの貼り直しが必要な場合もあります。

自分に合ったギア比を探そう

スプロケットを選ぶ際に一番悩むのがスプロケットのギア比です。ギア比次第で走りが変わってきますし、ギア比が合ってないと感じると「変速段数を増やすか?」「ギア比構成を変えるか?」と悩んでしまうものです。

一般的に、坂道を登ることが多い場合は「ワイドレシオ」と呼ばれるトップとローの差が大きいものを、平坦を走ることが多い場合は「クロスレシオ」と呼ばれるトップとローの差が小さいものを選びます。

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