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ロードバイク・MTB・クロスバイクのリアディレイラーの選び方
公開日: 2021年3月16日
ロードバイク・MTB・クロスバイクのリアディレイラーを交換する時の、選び方、組み合わせるスプロケットの注意点、グレードごとの違いなどをまとめました。
この記事の目次
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どのタイプの自転車でもリアディレイラーの選び方は同じ
リアディレイラーを交換したい自転車が、ロードバイクでも、MTBでも、クロスバイクでも、リアディレイラーの選び方は基本的には同じです。
- 対応変速段数(スピード)であること
- スプロケット・キャパシティにあっていること
の二つです。
ここだけ押さえておけば、どんな自転車でも対応できます。
対応変速段数(スピード)であること
リアディレイラーには、対応している変速段数があります。
例えば、シマノのリアディレイラーだったら、11速のドライブトレインには11速のリアディレイラーといった形で、リアディレイラーは対応した一つの段数でしか使用できないのが公式見解です。
ただし、8〜10速は、STIレバーがシフトワイヤーを引く量が比較的近いため、ネットなどでは「使えた!」というレポートがよく上がっていますが、メーカーが推奨するリアディレイラーの組み合わせでないため、変速不調を起こす可能性があります。
スプロケット・キャパシティにあっていること
リアディレイラーを交換した際にやりがちなのが、リアディレーラーのスプロケット・キャパシティ確認不足です。
リアディレイラーには、メーカーが定めたスプロケット・キャパシティがあります。
スプロケット・キャパシティは歯数(Tで表記されます)が決まっていて、主なものとしては、
- ロー最大・最小
- ハイ最大・最小
- トータルキャパシティ
の3つのポイントです。キャパシティが違う場合は、対応するリアディレイラーが異なります。
シマノで言えば、概ねロー最大が28Tか30Tあたりが「SS(ショートケージ)」で、ロー最大が30Tか32Tあたりが「GS(ミドルケージ)」です。ここは製品によって異なるので、使用予定のリアディレイラーのスプロケット・キャパシティを必ず事前にメーカーサイトなどで確認しましょう。
リアディレイラーのSS・GSの違いについては下記の記事をどうぞ。
シマノのリアディレイラーのSS・GSとは?違いや見分け方、選び方
シマノのリアディレイラーの末版に記載されている「SS」「GS」の表示。それぞれの違いや見分け方、どちらを選べば良いのかをまとめました。
同じ段数ならグレードの違いはあるか?
リアディレイラーを選ぶ際に最後に悩むところが、パーツのグレードです。
例えば、シマノのロードバイク向け11速コンポーネントで言えば、
- DURA-ACE:RD-R9100、RD-9000
- ULTEGRA:RD-R8000、RD-6800
- 105:RD-R7000、RD-5800
の6つのリアディレイラーが11速に対応しています。どれもシマノの公式で互換することが公表されていますので、11速ドライブトレインの中で使用することができます。
DURA-ACEが一番良いことはわかりますが、「105の中でリアディレイラーだけDURA-ACEにしたら変速性能が上がるのか?」「105でもULTEGRAでも違いはないのか?」など悩みはつきません。
上位グレードのリアディレイラーが良いことは間違いありませんが、一般的には「同じ段数であれば素人がわかるような違いはない」と言われています。
リアディレイラーはSTIレバーと比較したらそこまで高くないパーツなので、まずは低いグレードから初めて、上位にアップグレードしていくのが良いでしょう。
ロードバイク・MTB・クロスバイクのリアディレイラーの選び方を見てきました。
一度仕組みがわかってしまえば決して難しいカスタマイズではないのですが、自分で交換をする際に意外と間違った製品を買ってしまいがちなのがリアディレイラーです。
メーカーのサイトには詳しいスペックが記載されていますので、しっかりと確認してから購入するようにしてください。