シマノのMTB、ライフスタイルジャンルの新しいコンポーネントグループである「CUES」の、変速段数、パーツラインアップ、従来のコンポーネントとの互換性をまとめました。
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シマノの8速スプロケットの種類と違いまとめ
更新日: 2023/07/28
公開日: 2020/12/25
エントリー向けのスプロケットとして根強い人気があるシマノの8速スプロケット。たくさんある製品ごとの違い、グレード、クロスレシオ・ワイドレシオなギアの比較についてまとめました。
この記事の目次
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シマノの8速向けスプロケットの種類
CS-HG51-8
SHIMANO (シマノ) CS-HG51-8
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | Alivio |
スピード | 8s (8速) |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
シマノのMTB向けコンポーネント・Alivioの8速時代の旧モデル。仕上げはクロムメッキです。中抜きされているため、軽量化されています。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG51-8(bf) | 11T | 28T | 11-13-15-17-19-21-24-28 |
CS-HG51-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG51-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG50-8
SHIMANO (シマノ) CS-HG50-8
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | CLARIS |
スピード | 8s (8速) |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
シマノのロードバイク向けコンポーネント・CLARISの現行スプロケット。素材はスチールで仕上げはニッケルメッキ。中抜きされているため、軽量化されています。
クロスレシオからワイドレシオまでギア構成の選択肢が広いため、ファーストチョイスになる8速スプロケットです。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG50-8(U) | 12T | 23T | 12-13-14-15-17-19-21-23 |
CS-HG50-8(W) | 12T | 25T | 12-13-15-17-19-21-23-25 |
CS-HG50-8(V) | 13T | 26T | 13-14-15-17-19-21-23-26 |
CS-HG50-8(bf) | 11T | 28T | 11-13-15-17-19-21-24-28 |
CS-HG50-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG50-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG50-8(Ca) | 11T | 34T | 11-13-15-18-21-24-28-34 |
CS-HG41-8
SHIMANO (シマノ) CS-HG41-8
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | Acera |
スピード | 8s (8速) |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
シマノのMTB向けコンポーネント・Aceraの8速時代の旧モデル。仕上げはニッケルメッキ。CS-HG50-8と同様、中抜きで軽量化されています。
30T以上のワイドレシオなスプロケットのみとなります。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG41-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG41-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG31-8
SHIMANO (シマノ) CS-HG31-8
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | Altus |
スピード | 8s (8速) |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
シマノのMTB向けコンポーネント・Altusの8速時代の旧モデル。仕上げはリン酸亜鉛で、CS-HG50-8、CS-HG41-8と同様、中抜きされているため軽量化されています。
こちらも、30T以上のワイドレシオなスプロケットのみとなります。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG31-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG31-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG31-8(Ca) | 11T | 34T | 11-13-15-18-21-24-28-34 |
CS-HG200-8
SHIMANO (シマノ) CS-HG200-8
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | TOURNEY TX |
スピード | 8s (8速) |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
シマノのエントリー向けコンポーネント・TOURNEY TXの現行モデル。MTB向けのカセットスプロケットとされています。仕上げはリン酸塩皮膜です。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG200-8(br) | 12T | 32T | 12-14-16-18-21-24-28-32 |
違いはどこにあるのか?
仕上げの違い
シマノの8速スプロケットは、
- クロムメッキ(白銀)
- ニッケルメッキ(暗い銀)
- リン酸亜鉛(黒)
の3種類があります。
違いは基本的には見た目(色)で、クロムメッキとニッケルメッキは基本的には同じニッケルで皮膜処理していますが、クロムメッキの方がメッキ層が厚いため、金属の美しさを維持できます。ニッケルメッキはクロムメッキよりメッキ層が薄いためやや暗い銀色になります。リン酸亜鉛はメッキ処理されていないため、見た目が黒くなります。
ちなみに、シマノの現行ロードバイク向けスプロケットは、DURA-ACEがチタン/ニッケルメッキ、ULTEGRAと105はニッケルメッキです。
歯数の違い
MTB向けの8速スプロケットは、ロー側が28Tから32Tまでのラインアップになっていますが、ロード向けのCS-HG50-8は、ローが23Tから34Tまでと、かなり広いラインアップがあります。
特に、クロスレシオの8速スプロケットを選ぶのであれば、現行CLARISスプロケットになるCS-HG50-8一択でしょう。
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モデルごとの違い
CS-HG51とCS-HG50の違い
主な違いは歯数構成と仕上げ(クロムメッキかニッケルメッキか)です。
グレード的には、CS-HG51がシマノのMTB向けのAlivioで、CS-HG50がシマノのロードバイク向けのCLARISなので、単純な比較は出来ません。
ただ、AlivioがMTBコンポでは上から5番目・下から7番目と中の下くらいのグレード、CLARISがロードバイクコンポでは上から6番目で下から2番目で下位グレードということを考えると、CS-HG50の方がやや上と考えてもいいかもしれません。
CS-HG51とCS-HG41の違い
こちらも、主な違いは歯数構成と仕上げ(クロムメッキかニッケルメッキか)です。
どちらも同じシマノのMTBコンポなのでグレードの比較が出来ます。CS-HG51がシマノのMTB向けのAlivio、CS-HG41はシマノのMTB向けのAcera。
Alivioの方が上位グレードとなります。
CS-HG41とCS-HG31-8の違い
こちらも、主な違いは歯数構成と仕上げ(ニッケルメッキかリン酸亜鉛)です。
どちらも同じシマノのMTBコンポなのでグレードの比較が出来ます。CS-HG41がシマノのMTB向けのAceraで、CS-HG31-8がシマノのMTB向けコンポーネント・Altus。
Aceraの方が上位グレードとなります。
CS-HG31-8とCS-HG200-8の違い
こちらは仕上げは同じリン酸亜鉛なので、歯数構成の違いのみとなります。
どちらも同じシマノのMTBコンポで、CS-HG31-8がシマノのMTB向けコンポーネント・Altusで、CS-HG200-8はシマノのMTB向けコンポーネント・TOURNEY TX。
Altusの方が上位グレードになります。
シマノの8速向けスプロケットをグレードを分けてみると?
ここまで見てきた違いをグレードで分けてみると、
- CS-HG51
- CS-HG50/CS-HG41
- CS-HG31-8
- CS-HG200-8
という感じになります。
ただし、シマノのコンポは「世代の差 > グレードの差」と言われているので、その点を考慮すると、
- CS-HG51/CS-HG50
- CS-HG41
- CS-HG31-8/CS-HG200-8
と言った感じでしょうか。
シマノの8速向けスプロケットをギア構成で比較する
シマノの8速向けクロスレシオなスプロケットを比較
シマノの8速向けスプロケットでクロスレシオな構成なのは、ロード向けのCLARISシリーズのCS-HG50-8のみです。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG50-8(U) | 12T | 23T | 12-13-14-15-17-19-21-23 |
CS-HG50-8(W) | 12T | 25T | 12-13-15-17-19-21-23-25 |
CS-HG50-8(V) | 13T | 26T | 13-14-15-17-19-21-23-26 |
トップ・ロー差が10Tから12Tとクロスレシオで、概ね6速から8速が1T刻みになっているので、巡航速度での維持がやや楽になりますが、11速などのように「トップから8速分が1T刻み」のような細かい変速調整はできません。
また、トップが12Tか13Tしかないため、脚力のあるライダーの方にはトップ側がちょっと物足りないでしょう。8速のクロスレシオでもう少しギア比を高くしたい場合は、フロントのチェーンリングを50T以上のものに交換する運用になるでしょう。
シマノの8速向けワイドレシオなスプロケットを比較
シマノの8速向けスプロケットは基本的にワイドレシオなスプロケットの方が多くなっています。
型番 | トップ | ロー | ギア構成 |
---|---|---|---|
CS-HG51-8(bf) | 11T | 28T | 11-13-15-17-19-21-24-28 |
CS-HG51-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG51-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG50-8(bf) | 11T | 28T | 11-13-15-17-19-21-24-28 |
CS-HG50-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG50-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG50-8(Ca) | 11T | 34T | 11-13-15-18-21-24-28-34 |
CS-HG41-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG41-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG31-8(an) | 11T | 30T | 11-13-15-17-20-23-26-30 |
CS-HG31-8(aw) | 11T | 32T | 11-13-15-18-21-24-28-32 |
CS-HG31-8(Ca) | 11T | 34T | 11-13-15-18-21-24-28-34 |
CS-HG200-8(br) | 12T | 32T | 12-14-16-18-21-24-28-32 |
- 11-28Tの「bf」
- 11-30Tの「an」
- 11-32Tの「aw」
の3つのギア構成が基本的です。
ここから、さらにワイドレシオにしたいなら11-34Tの「Ca(CS-HG50-8かCS-HG31-8)」、トップを殺す代わりに全体のギア比を低くする「br(CS-HG200-8のみ)」を選ぶ形になります。
トップ・ロー差が20T前後あるため、平地も坂道も幅広くカバーできますが、トップ側は概ね2T刻み調整がやや大雑把でロー側が概ね3T・4T刻みでかなり段差があるため、ヒルクライムなど登坂走行時の細かい調整ができないのが難点です。
ここは、8速という少ない段数で広いレンジをカバーすることのトレードオフになります。
シマノの8速スプロケットの種類と違いを見てきました。
コスパがよくエントリー向けとして人気の8速ですが、スプロケットは種類が豊富で、違いがわかりづらい面もありますので、参考にしてみてください。
この記事で紹介したアイテム
-
CS-HG51-8
メーカー シマノ ブランド Alivio スピード 8s (8速) 適合 ロードバイク、MTB、クロスバイク -
CS-HG50-8
メーカー シマノ ブランド CLARIS スピード 8s (8速) 適合 ロードバイク、MTB、クロスバイク -
CS-HG41-8
メーカー シマノ ブランド Acera スピード 8s (8速) 適合 ロードバイク、MTB、クロスバイク -
CS-HG31-8
メーカー シマノ ブランド Altus スピード 8s (8速) 適合 ロードバイク、MTB、クロスバイク -
CS-HG200-8
メーカー シマノ ブランド TOURNEY TX スピード 8s (8速) 適合 ロードバイク、MTB、クロスバイク