シマノの12速(12s)スプロケットの種類と違いまとめ

最終更新日: 2024/03/15

公開日: 2021/06/11

シマノのロードバイク向け・MTB向けの最上位上位グレード変速である12速(12s)スプロケットの種類をまとめました。モデルごとの違いや選ぶ際のポイントなど。

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シマノの12速(12s)スプロケットの種類と選ぶ際の注意点

また、シマノの12速スプロケットには対応するフリーボディのタイプが、

  1. ロード向け12速スプロケット:「HG spline L2」と「HG spline L」
  2. MTB向け12速スプロケット:「Micro spline」

となっており、違う規格のスプロケットになっています。

また、ロード用12速には「Di2用」「機械式用」が分かれている点も注意。

なお、ロード用12速ドライブトレインとMTB用12速ドライブトレインでは、リアディレイラーの対応歯数構成が全く異なるため、共用もできなくなっています。

それぞれの対応フリーボディと特徴は下記の通り。

モデル 対応変速システム 対応フリーボディ 特徴
CS-R9200-12 Di2 ロード 12速 HG spline L2、HG spline L ロード最上位DURA-ACEの12速のDi2用スプロケット。ロー側一部がチタン。
CS-R8100-12 Di2 ロード 12速 HG spline L2、HG spline L ロード・ULTEGRAの12速のDi2用スプロケット。ロー側がチタンではない
CS-R8101-12 機械式 ロード 12速 HG spline L2、HG spline L ロード・ULTEGRAの12速の機械式用スプロケット。ロー側がチタンではない
CS-R7100-12 Di2 ロード 12速 HG spline L2、HG spline L ロード・105の12速のDi2用スプロケット。上位グレードよりワイドレシオ構成
CS-R7101-12 機械式 ロード12速 HG spline L2、HG spline L ロード・105の12速の機械式用スプロケット。上位グレードよりワイドレシオ構成
CS-HG710-12 機械式 ロード12速 HG spline L2、HG spline L グラベル・GRX 12速の機械式用スプロケット。ワイドレシオのみの構成
CS-M9100-12 機械式 MTB 12速 Micro spline MTB最上位XTRの12速スプロケット。ロー側3枚にアルミ、中間の5枚にチタン
CS-M8100-12 機械式 MTB 12速 Micro spline MTB・DEORE XTの12速スプロケット。ロー側2枚がスチール、その他10枚がアルミ
CS-M7100-12 機械式 MTB 12速 Micro spline MTB・SLXの12速スプロケット。ロー側1枚がスチール、その他11枚がアルミ
CS-M6100-12 機械式 MTB 12速 Micro spline MTB・DEORE 12sの12速スプロケット。MTB 12速では一番重い

詳しいシマノ12速スプロケットの互換性については、下記の記事をどうぞ。

HYPERGLIDE 12速スプロケット(ロード)

シマノのロード用12速スプロケットは、グラベル向けGRXと合わせて6モデルがラインアップ。歯数構成がこれまでか大幅に減って3パターンしかないため、選び方はシンプルです。

ただし、同じロード用12速スプロケットでも、Di2用と機械式用でモデルが違う点に注意しましょう。

型番 対応変速システム 11-30T 11-34T 11-36T
CS-R9200-12 Di2 233g 253g -
CS-R8100-12 Di2 292g 345g -
CS-R8101-12 機械式 292g 345g -
CS-R7100-12 Di2 - 361g 非公開
CS-R7101-12 機械式 - 361g -
CS-HG710-12 機械式 - - 非公開

CS-R9200-12

シマノのロード向け最上位コンポーネント・DURA-ACEの現行モデルのスプロケット。多段化するにあたって、ワイドレシオなスプロケットのみのラインアップになっています。

ラインアップはDi2用のみとなっています。

型番 対応変速システム ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-R9200-12 Di2 11T 30T 223g 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30
CS-R9200-12 Di2 11T 34T 253g 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34

CS-R8100-12/CS-R8101-12

シマノのロード向け上位コンポーネント・ULTEGRAの現行モデルのスプロケット。CS-R9200-12と同じくワイドレシオなスプロケットのみのラインアップになっています。

リリース当初はDi2用のみでしたが、現在は機械式用もラインアップ。型番の4桁の数字の最後が「0」のモデルがDi2用、「1」のモデルが機械式用となります。

型番 対応変速システム ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-R8100-12 Di2 11T 30T 291g 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30
CS-R8100-12 Di2 11T 34T 345g 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34
CS-R8101-12 機械式 11T 30T 291g 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30
CS-R8101-12 機械式 11T 34T 345g 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34

CS-R7100-12/CS-R7101-12

2022年6月30日に発表された、12速の新105・R7100系の12速スプロケット。DURA-ACE、ULGTEGRAよりも、重量もやや重めですが、価格が安いという違いがあります。

型番の4桁の数字の最後が「0」のモデルがDi2用、「1」のモデルが機械式用で、11-36TはDi2用にしかラインアップがありませんが、後述する「CS-HG710-12」を使うことできます。

型番 対応変速システム ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-R7100-12 Di2 11T 34T 361g 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34
CS-R7100-12 Di2 11T 36T 非公開 11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36
CS-R7101-12 機械式 11T 34T 361g 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34

CS-HG710-12

2023年にリリースされたGRX RX820シリーズの機械式・12速スプロケット。

歯数構成が11-36Tのみですが、GRX 12速をフロントダブルで使う場合は、このスプロケットか105グレードの機械式用・CS-R7101-12どちらかを選ぶことができます。

型番 対応変速システム ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-HG710-12 機械式 11T 36T 非公開 11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36

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HYPERGLIDE 12速スプロケット(MTB)

MTB用12速スプロケットは、ロード用よりもさらに歯数構成が減って、10-45Tか10-51Tの2種類のみ。12枚のギアが、チタン、アルミ、スチールのどれを使っているかでグレードが分かれます。

「たかが素材の違い」と思いがちですが、MTBの12速スプロケットは各ギアの歯数が大きいため、素材が違うと重量に大きく違い出ます。

型番 変速テクノロジー 10-45T 10-51T
CS-M9100-12 HYPERGLIDE
CS-M8100-12 HYPERGLIDE
CS-M7100-12 HYPERGLIDE
CS-M6100-12 HYPERGLIDE -

CS-M9100-12

シマノのMTB向け最上位コンポーネント・XTRの現行モデルのスプロケット。ロー側3枚にアルミ、中間の5枚にチタン、トップ側4枚にスチールが使われ、3つの金属で構成されている特殊なスプロケットです。

トップが10Tとこれまでの11Tよりも小さく、ローは最大で51Tと驚異的な超ワイドレシオスプロケットになっています。クロスレシオなスプロケットはラインアップされていません。

型番 ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-M9100-12 10T 45T 357g 10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45
CS-M9100-12 10T 51T 367g 10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51

CS-M8100-12

シマノのMTB向け上位コンポーネント・DEORE XTの現行モデルのスプロケット。ロー側2枚がスチール、その他10枚がアルミという構成になっています。

トップが10Tとこれまでの11Tよりも小さく、ローは最大で51Tと驚異的な超ワイドレシオスプロケットになっている点は、上位モデルであるCS-M9100-12と同じです。

型番 ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-M8100-12 10T 45T 461g 10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45
CS-M8100-12 10T 51T 470g 10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51

CS-M7100-12

シマノのMTB向け上位コンポーネント・SLXの現行モデルのスプロケット。ロー側1枚がスチール、その他11枚がアルミという構成になっています。

ギア構成は上位モデルのCS-M9100-12、CS-M8100-12と同じですが、重量が500gを超える超重量になっています。

型番 ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-M7100-12 10T 45T 513g 10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45
CS-M7100-12 10T 51T 534g 10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51

CS-M6100-12

シマノのMTB向けコンポーネント・DEORE 12sの現行モデルのスプロケット。シマノのMTB向け12速スプロケットの中では最も安いモデルです。

10-51Tのみのラインアップで重量は非公開ですが、これまでのシマノのDEOREのスプロケットから考えると、CS-M7100-12と比較して重量は重めと見られます。

型番 ハイ ロー 重量 ギア構成
CS-M6100-12 10T 51T - 10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51

シマノの12速スプロケットのよくある質問

Q.

シマノの12速スプロケットなら、同じホイールでロード向けとMTB向けを使い分け出来る?

A.
シマノのロード向け12速スプロケットは従来の「HG Spline」系のフリーボディに互換し、MTB向けの12速は「Micro Spline」という別の規格に互換します。そのため、同じフリーボディで、ロードとMTBの12速スプロケット同士を使い分けることは出来ません。
Q.

シマノのロード向け12速でMTB12速スプロケットをミックスして使うことは出来る?

A.

ロードの派生コンポであるGRX12速がMTB12速スプロケットと互換するため、12速の「変速の互換性」という意味では、ディレイラーの対応スプロケット歯数、トータルキャパシティがシマノの定めた範囲内であれば、シマノの12速同士で「互換性がある」と言えます。

ただし、シマノのロード向け12速は、リアディレイラーのロー最大が36Tまでしか対応していないため、ロードコンポで組み合わせるのは実質不可能です。

先述した通り、GRX12速は一部のモデルでフロントシングル&リア・ロー最大50Tなどに対応するモデルがあるため、そちらと組み合わせて使うことは可能です。

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