チェーン

最終更新日: 2022年11月4日

公開日: 2022年11月3日

人間の力を推進力に変換するために前後の歯車を繋ぐのがチェーン。コンポーネントの中ではシンプルで地味なパーツですが、変速性能にも影響を与える重要なパーツです。

チェーンの役割

自転車のチェーンは、ペダリングを回転にする歯車である「フロントチェーンリング」とホイールを回転させる歯車である「スプロケット」を繋ぐのが役割です。

シティサイクルやピストバイクなどのシングルギア自転車や内装変速自転車では、この「繋ぐ」だけの役割ですが、ロードバイクやMTBで採用される「外装式変速」の場合は、チェーンは変速の役割も担います。

厳密には変速させているのはディレイラーですが、チェーンの互換性や性能次第で、正しく変速出来ないという意味ではチェーンも変速機能の一部です。

チェーンの種類

チェーンの種類は、大きく分けて「シングルチェーン」とロードバイクやMTB、クロスバイクなどで使われる「変速チェーン」の2種類があります。

シングルチェーンは、基本的にはシングルギアの自転車であれば互換性を気にする必要はありませんが、変速チェーンについては、メーカー、変速段数で、種類が異なります。

例えば、同じシマノのチェーンでも、11速用チェーンと9速用チェーンは設計が異なるため11速コンポで9速チェーンは使えません。基本的、使っている変速段数に合ったチェーンを使う必要があります。

また、同じ変速段数のチェーンでも、メーカーが設定しているグレードごとに種類があります。例えば、ロードバイクであれば同じ11速チェーンでもDURA-ACEチェーンと105チェーンでも価格も性能も異なります。

チェーンのグレードと違い

チェーンのグレードによる違いは、「重量」「表面仕上げ」の2点です。

重量はグレードの違いでわかりやすい点で、上位グレードのチェーンほど軽く、下位グレードほど重くて頑丈な傾向があります。上位グレードと下位グレードでは、重量で100g近く違うこともあります。

また、チェーンの素材はどれも金属ですが、グレードによって表面加工が違います。表面可能で違いが出るのは「変速性能」と「防錆効果」で、上位グレードほど摩擦が少なくなるような表面加工がされており変速がスムーズになります。

また、下位グレードの安いチェーンは表面加工がないものがありますが、こちらは錆びやすいのが欠点。その点、表面加工されたチェーンは防錆効果も期待出来ます。

なお、上位グレードのチェーンは実売で7,000円ほど、下位グレードのチェーンは実売で1,000円台前半と、7倍近い価格差がありますが、これは性能の差から来るものです。

チェーンの寿命

チェーンの寿命は使い方にもよりますが、おおよそ3,000〜5,000kmと言われています。

チェーンに寿命がきているかは「チェーンチェッカー」と呼ばれるツールを使います。チェーンチェッカーはチェーンが伸びているかを計測するツールで、走行距離が伸びるとチェーンの金属がコンマ数ミリで伸びてしまいます。

チェーンが伸びるとフロントチェーンリングやスプロケットの歯車にしっかりと噛み合わなくなり、チェーン落ちや変速不調になります。そのため、3,000〜5,000kmくらいでチェーンの伸びをチェックして交換するのがベストです。

「チェーンって交換するのものなの?」と思いますが、平日往復5kmを乗った場合300〜500日、およそ1年半〜3年くらいで交換時期と考えたら、長く持つ方でしょう。

また、自転車を屋外に保管する場合は、チェーンの伸びとは別に、チェーン自体が錆びることで早く寿命が来ることがあります。チェーンは定期的に清掃と注油と行うことで、寿命を伸ばすことが出来ます。

主な自転車用チェーンメーカー

自転車用のチェーンを製造している主なメーカーは、下記の通りです。

  1. シマノ
  2. カンパニョーロ
  3. スラム
  4. KMC
  5. 和泉チエン

シマノ、カンパニョーロ、スラムは自社のコンポーネントで使う専用チェーンをそれぞれ製造・販売しています。

一方で、KMCや和泉チエンなどのいわゆる「サードパーティ」メーカーは、シマノなどの大手メーカーのコンポーネントで使える「互換チェーン」を製造販売しています。

チェーンの選び方

互換性が一番大事

自転車チェーンを選ぶ際に最も重量なのは互換性です。

同じ変速段数であることは当然ですが、コンポーネントメーカーが公表している互換リストに乗っているものを使うのがベストです。

ただ、互換外だから全く動かないということもありません。例えば、シマノのコンポーネントの中でスラムのチェーンを使うことは出来ますが、シマノが想定する性能は出ません。

メーカーが想定していない使い方をすると、チェーン以外のパーツを破損させるリスクもあるため、メーカー推奨組み合わせで使うようにしましょう。

コスパにも気をつけてチェーン選ぼう

チェーンの耐久性がおおよそ3,000〜5,000kmということは、チェーンのコスパは単純に「価格 / 3,000〜5,000km」ということになります。当然ですが、価格が安い方がコスパが高くなります。

ただ、用途によってコスパを重要視するケースとしないケースがあります。例えば、通勤・通学の普段乗りクロスバイクなどでしたらコスパは重要ですが、レースで使うロードバイクのチェーンにコスパを考えるレーサーはほとんどいないでしょう。

このように、コスパは人によって感覚が違いますが、自分の中で、性能と価格のバランスを考えてチェーンを選ぶと良いでしょう。

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