MTBやクロスバイクで使われるフラットバー用ブレーキレバーには種類がありそれぞれ違いがあります。今回は、フラットバー用ブレーキの違いと選び方をまとめました。
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どうすれば防げる?自転車のチェーン落ち対策
更新日: 2021年11月3日
公開日: 2021年4月28日
ロードバイクやクロスバイクなどのフロント変速機能のある自転車でよくあるトラブルがチェーン落ち。どうしたらチェーン落ちを防げるのか、対策をまとめました。
この記事の目次
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なぜチェーン落ちするのか?
変速機能のない、シングルスピードの自転車や内装式変速の自転車の場合は、きちんと整備されていればチェーン落ちはほとんど起こりません。チェーン落ちが起こるのは外装式・変速機能があるロードバイク、クロスバイク、MTBなどのスポーツ自転車だけです。
チェーン落ちが起こる理由は単純で、「変速 = チェーンを落としている」からです。自転車で変速をするにはディレイラーが必要ですが、このディレイラーという単語はフランス語が語源で「de(否定)」「railleur」。意味的には「チェーンをレールから落とす」という意味になるそうです。
つまり、自転車の変速とは一時的にチェーンをギアから脱落させているため、変速がうまく行かないと、脱落したチェーンがそのまま落ちてしまうのです。
チェーン落ちを防ぐためには?
フロント変速がある場合
フロントに変速機能がある場合は、フロント変速を担うフロントディレイラーが、チェーン落ち防止の役割も担っています。
それでもチェーン落ちが発生する場合は、
- フロントディレイラーの調整をする
- チェーンの長さを調整する
- チェーンリングを交換する
- チェーンキャッチャーを装備する
ことでチェーン落ちの確率を減らしていきます。
基本的には、フロントディレイラーの調整を行うだけでもチェーン落ちはかなり防げますが、チェーンリングが摩耗してしまっている場合は、チェーンリングを新品に交換することでチェーン落ちが減ることもあります。
また、フロントのチェーン落ちはフロントのシフトチェンジをするタイミングで発生しやすくなります。特によくあるのがチェーンが襷掛けになっている状態でフロントを変速してしまうケース。襷掛け状態ではチェーンリングからチェーンがやや外れた状態になっているので、チェーン落ちが発生しやすくなります。
フロントの変速時はなるべく襷掛け状態ではないギアの組み合わせで行うことで、チェーン落ちを防ぐことが出来ます。
それでもチェーン落ちが発生するときは、チェーンキャッチャーを導入してみましょう。
チェーンキャッチャーはサードパーティ製のものがいくつかあります。形状なども異なるので、自分のフレームやフロントディレイラーに合ったものを導入しましょう。
チェーンキャッチャーの導入には、フロントディレイラーの取り外しが必要なケースがあるので、整備が自分で出来ない方はプロショップにお願いしましょう。
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フロントシングルの場合
フロントシングルの場合は、いくつか対策があります。
- チェーンリングガードをつける
- ナローワイドチェーンリングに交換する
- フロントディレイラーでガードする
フロントシングルの市販車に多いのがチェーンリングガードをつけるケース。チェーンリングを両サイドから挟む形になるので、ほぼ100%チェーン落ちを防げます。
一方で、ロードバイクなどのスポーツバイクで採用されるのがナローワイドと呼ばれるチェーン落ち防止機構を持ったチェーンリングへの交換です。
通常のフロント変速がある自転車のチェーンリングは、変速を行うために「チェーンを落としやすく」しています。そのため、フロント変速向けのチェーンリングのままフロントシングルにすると、チェーン落ちが発生しやすくなります。ナローワイドのチェーンリングは、チェーンがチェーンリングに噛み合うように設計されているため、チェーン落ちをかなりの確率で防ぐことが出来ます。
もし、ナローワイドのチェーンリングを使わない場合は、フロントディレイラーを取り付けたままにして、チェーン落ちガードとして使うのもアリ。この場合は、フロントディレイラーの位置をチェーンラインのセンターに合わせておくと、チェーンを擦らずにチェーン落ちを防げます。
自転車のチェーン落ち対策を見てきました。
自転車のチェーン落ちは「整備」と「運用」で防ぐ以外に方法がありません。特にフロント変速がある自転車の場合は、構造上チェーン落ちを100%防ぐことは難しくなってしまいます。
もし頻繁にチェーン落ちが発生してしまうなら、近くの自転車専門店に相談してみるとよいでしょう。