ロードバイクで女性の股ずれ防ぐ方法

公開日: 2021/06/22

ロードバイクに乗る女性のメジャーなお悩みの一つが股ずれ。女性のデリケートゾーンは繊細なので、男性以上に痛みや違和感が伴うことも。今回は、女性の股ずれを防ぐ方法をまとめました。

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ロードバイクで股ずれが起こる原因

ロードバイクでの股ずれは、男女問わずにメジャーなお悩みです。特に、フォームが定まっていない初心者の方が股ずれを起こすことが多く、股ずれの痛みが耐えられなくて、せっかく買ったロードバイクを諦めてしまうなんて方もいらっしゃるでしょう。

ロードバイクでの股ずれの原因は、

  1. サドルと股の摩擦
  2. 下着の摩擦
  3. 前傾姿勢で股がサドルに食い込む

というのが主な原因です。

女性の場合、股のデリケートゾーンがサドルに食い込みやすくなるため、男性よりも股ずれを起こしやすくなります。また、女性は妊娠の際に、胎内の赤ちゃんの重さを支えるために骨盤が広くなっているため、骨盤の痛みが伴うこともあります。

ロードバイクの股ずれは「慣れの問題」とも言われますが、日常生活にも影響する女性特有の原因もあるため、無理はしないで女性用のアイテムを使って解決するのをオススメします。

女性特有の股ずれを防ぐ方法

女性用のサドルを選ぶ

ロードバイクは前傾姿勢で乗る自転車なので男女問わずに股がサドルに食い込んできてしまいがちです。

特に、女性のデリケートゾーンはただでさえ摩擦に敏感なので、長時間のライドともなれば股ずれはかなりの傷みなってしまいます。

また、ロードバイク用のサドルは、先端(ノーズ)が長いサドルがほとんどなので、女性が乗るとどうしても股の割れ目にサドルのノースが食い込みやすく、これも股ずれの原因になります。

サドルが股に食い込んで股ずれを起こすのを防ぐために、サドルメーカーからはショートノーズや穴あき(中抜き)のサドルが販売されています。

SELLE ITALIA (セライタリア) レディースサドル SLR BOOST LADY SUPERFLOW

ロードバイク向けサドルメーカー大手のセライタリアの女性向けサドル。サドル中央部の空洞が通常の穴あき(中抜き)サドルよりかなり大きく、ノーズも短いため女性に最適な形状となっている。
メーカー セライタリア
タイプ 中空き・ショートノーズ
パッド素材 FIBRA TEK(GEL入り)
重量 198g〜

穴あき(中抜き)サドルは、股と密着する部分が空洞になっているので、広めの穴あき(中抜き)サドルだと股のデリケートゾーン(主に割れ目部分)が穴あき部分に来るようにフィッティングすれば、サドルとの摩擦をかなり軽減できます。

ショートノーズのサドルは、ライド時の股ずれを防ぐ効果は少ないですが、ライド中にポジションを移動させることでサドルと股の摩擦を軽減させることができるので、それだけでもだいぶ違います。

また、女性用のサドルは、幅広になっていて、男性に比べて骨盤が広い女性のお尻にもフィットする製品が多くなっています。

女性用のパッド入りレーシングパンツを履く

ロードバイクにおいては、股ずれは女性だけでなく男性にとっても悩みの種です。そのため、ウェアメーカーからはパッド入りのレーシングパンツが発売されています。

股ずれで痛くなる部分は男女によって違いがありますが(女性の方がおへそ寄りになる)、メーカーによっては、女性専用のレーシングパンツをラインアップしています。女性専用のレーシングパンツは、女性のデリケートゾーンにフィットするようにパッドの素材や縫込み箇所を専用設計しているので、出来れば女性専用のものを選びましょう。

PEARL IZUMI (パールイズミ) レディース コンフォート パンツ W200-3DE

日本のサイクルウェア大手のパールイズミのレディース用レーサーパンツ。独自開発のパッド「3D-Eパッド(女性用)」が女性のデリケートゾーンの股ずれを防いでくれる。
メーカー パールイズミ
パッド 3D-Eパッド(女性用)
サイズ展開 S / M / L / XL
カラー ブラック

また、レーシングパンツを履くときは、下着との衣ずれを防ぐために下着はつけないのが原則です。ただ、素肌にレーシングパンツを履くと、デリケートゾーンの形がパンツに響いてしまう可能性があります。その場合は、生理用のシート(少ない日用の薄いもの)をレーシングパンツの中でつければ、形が響くのを防ぎつつ、デリケートゾーンもしっかりとガード出来ます。

もし、下着をつけないことに抵抗がある場合は、ユニクロのシームレスパンツなどの衣ずれが起こりにくい下着を選びましょう。シームレスパンツなら、レーシングパンツの上から下着がひびかないのもメリットです。

もしレーシングな見た目に抵抗があるなら、ジャージの下に履くタイプのサイクルインナーパンツがオススメ。下着の代わりに履いて、上からジャージなど普段着を着ることが出来ます。

この辺りは、いろいろ試してみて自分にあった方法を探すと良いでしょう。

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前傾姿勢を浅くする

シティサイクルに乗っている時は問題なかったのに、ロードバイクに乗ると股ずれが起こってしまうのは、主に「前傾姿勢」が原因です。

シティサイクルではサドルの上にお尻を乗せるので、椅子に座る時と同様「骨盤で体重を支える」イメージですが、ロードバイクの前傾姿勢では「ペダル・ハンドル・サドル」の3点で体重を支えるため、重心が骨盤よりも股側に移動します。

さらに、ロードバイクではスピードを出すためにクランクをたくさん回転させるため、ペダリングの度に前後左右に重心が移動し、その度に股とサドルが擦れることで痛みが発生しやすくなります。

シティサイクルに比べてロードバイクでは重心が股寄りになる

前傾姿勢はロードバイクのライドでは重要な要素でもありますが、レースに出るのでなければ前傾姿勢にあまり拘らず、浅めの前傾姿勢を取って、重心を骨盤寄りにすれば股ずれを軽減することが可能です。

ロードバイクで前傾姿勢を浅くするには、

  1. サドルとハンドルの高さの落差を軽くする(ハンドルの方が高いほど浅くなる)
  2. サドルとハンドルの距離を短くする

の2点です。

高さの落差はサドルの上げ下げだけでも調整ができますが、サドルとハンドルの距離についてはトップチューブ長やステムの長さなども影響するので、しっかりと調整出来る専門店など知識のある人にお願いしましょう。

股ずれは一発では改善しないことも。フォームやポジションなどを微調整しよう

ロードバイクの股ずれは、ロードバイク上でどのような動きをしているかにも影響するため、対策をしたらすぐに改善することもあれば、対策グッズを取り入れてもあまり改善しなかったり、少ししたら再発したりすることもあります。

股ずれの原因はサドルと股との摩擦ですが、サドルと股が擦れて痛くなるのは重心がややサドル寄りになっている可能性があります。ロードバイクに乗り始めた頃は特に、適切でないポジションで乗ってしまったり、ペダリングが正確でない分フォームが崩れてしまって、重心がサドルによったり、前後左右にブレがちです。

ロードバイクでは、適切なフォームとポジションを取って「重心をしっかりとペダルにおく」だけでも、股ずれはかなり軽減されます。

この辺りは、実際にロードバイクに乗りながら、走っている最中にポジションの微調整をして、痛くないポイントを探りましょう。

例えば、

  1. 1cmくらい前・後ろに座ってみる
  2. 重心をハンドル寄り(前方向)にしてみる
  3. 前傾姿勢を少し浅く・深くしてみる
  4. サドルのエッジに骨盤をあててペダリングしてみる

などです。すぐに解決しなくてイライラしてしまいますが、こうしたトライ&エラーで自分にあったポジションやサドルを探すのが、実は近道だったりもします。

股ずれをしないポジションは、体型や筋肉のつき方、その人の姿勢のクセなどで個人差が強いので、自分でベストなポジション、フォームを微調整しながら探していきましょう。

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