自転車にしっかり乗り出すと欲しくなるのがナビ機能。自転車でナビと言えばサイコンですがナビ機能を搭載するモデルは数万円することがほとんどです。今回は、ナビ機能を搭載しつつ、2万円未満で買える安いサイコンをご紹介します。
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シマノのクランクのクランク長ラインアップと最適なクランク長の探し方
更新日: 2022年6月9日
公開日: 2021年7月23日
ちょっとした違いだけど、ライドスタイルに大きな違いが出るクランク長。今回は、シマノのロード向けクランクのクランク長ラインアップと、最適なクランク長の探し方をまとめました。
この記事の目次
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クランク長のラインアップ
一般的なロードバイクの完成車に装備されているクランクは、170mmか172.5mmというクランク長が定番になっていますが、実はそれ以外のクランク長を採用したクランクもあります。
シマノのクランクで言えば、
- 160mm
- 165mm
- 167.5mm
- 170mm
- 172.5mm
- 175mm
- 177.5mm
- 180mm
と、実に8種類ものクランク長がラインアップされています。
シマノのロード向けクランクとクランク長ラインアップ
ロード向けのクランクの現行モデルでは、下記のようなラインアップになっています。
クランク | グレード | 160mm | 165mm | 167.5mm | 170mm | 172.5mm | 175mm | 177.5mm | 180mm |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FC-R9100 | DURA-ACE | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
FC-R8000 | ULTEGRA | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
FC-R7000 | 105 | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
FC-4700 | Tiagra | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
FC-R3000 | SORA | - | ○ | - | ○ | - | ○ | - | - |
FC-R2000 | CLARIS | - | ○ | - | ○ | - | ○ | - | - |
DURA-ACEが一番ラインアップが多く、7種類のクランクが用意されています。プロが使う最高峰のレースグレードということもあって、どんな選手の体型にもフィットするようになっているのでしょう。
一方で、ULTEGRA以下のグレードについては、4サイズ展開が最大で、細かい調整はグレードを跨いで決めることになります。
例えば、背の低い女性が選ぶなら160mmという最短クランクがラインアップされている105を選ぶべきということがわかります。
また、エントリーグレードのCLARIS、SORAあたりは、クランク長の選択肢が少ないため、より細かいクランク長の調整をしたいなら、105以上のクランクを選ぶべきでしょう。
クランク長の選び方
これまでクランク長は「自分の身長 / 10」とされていましたが、最近では「(自分の身長 / 10) - (2.5〜5mm)」で運用している方が多いようです。
身長170cmの方なら「165mmか167.5m」、身長175cmの方なら「170mmか172.5mm」、180cmの方なら「175mmか177.5mm」という具合です。
必ずしもこのセオリー通りが正しいとは言えませんが、クランク長を選ぶ際の指標の一つとすると良いでしょう。
女性の場合はどうしたら良いのか?
ここで問題になるのが女性がロードバイクに乗る時です。
日本人女性の平均身長は159cmと言われているため、同じ方法で計算をすると、155mmから157.5mmのクランクが最適ということになりますが、シマノのラインアップでも最短のクランクは105グレードのFC-R7000の160mm。
つまり、女性がロードバイクに乗るときは男性よりも大きな円でクランクを回す必要があるため、膝や足への負担が大きくなってしまいます。
そのため、女性がロードバイクに乗るときは、フロントのチェーンリングをアウター46Tなど軽いものにして、全体のギア比を下げるなど工夫が必要になってきます。
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クランクが長く・短くなるとどうなるか?
クランクの長さはペダルを回す「半径」ですから、半径が大きくなれば回す円は大きくなりますし、小さくなれば小さくなります。
こういうと「なんだ、ちょっと回し方が変わるだけか」と思いがちですが、実はクランク長はバイク全体のフィッティングにも影響を与えます。
例えば、170mmクランクから175mmクランクに交換したとすると、クランク長が5mm長くなるため、ペダルの一番上の位置(上死点)が5mm上に上がって、一番下の位置(下死点)が5mm下に下がるため、当然ですがサドルとの距離も変わります。また前後の距離についても、5mm前に出て、5mm後ろに下がるため、サドルの前後の調整も必要になるかもしれません。
サドルの高さをしっかりとフィッティングしたことがある方ならわかりますが、サドルの高さが1cm変わるとライドスタイルに違いが出てくるので、5mmや2.5mmでも微妙な変化が出来てきます。
一般的には、
- クランク長が長くする =>「1枚重いギアを踏める感じだが、ケイデンスが落ちる」
- クランク長を短くする =>「ギアは軽く回せるようになり、ハイケイデンスを維持しやすい」
と言われています。
ただし、一般論なので、ライダーの足の長さや脚質によっても変わってきます。
どのクランクが合うかは人それぞれ
とはいえ、セオリー通りのクランク選びが絶対かというとそうでもありません。実際にプロロード選手でも、セオリー通りのクランク長を選ぶ選手もいれば、短い・長いクランク長を選ぶ選手もいます。
どちらが良いかは感覚や実際の走行データを比較するのがベストですが、個人では気軽に好きなクランクを試すことは難しいので、スポーツ自転車ショップなどで試乗させてもらうのがベストでしょう。