シマノの7速から12速までのチェーンのラインアップと違いまとめ

最終更新日: 2024/04/15

公開日: 2020/12/24

7速から最新の12速まで、ロードバイクやMTB向けのシマノのチェーンの違いをまとめました。段数ごとの対応チェーンの違いや、維持コストがどれくらい変わってくるのかも比較しています

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シマノのチェーンのラインアップ

まずは、シマノの主なチェーンのラインアップから見てみましょう。

型番 対応速度 リンク数 実売価格
CN-HG40 6、7、8速用 116リンク 1,200円前後
CN-HG71 6、7、8速用 116リンク 2,500円前後
CN-HG53 9速用 118リンク 2,500円前後
CN-HG93 9速用 118リンク 2,800円前後
CN-HG54 10速用 116リンク 2,500円前後
CN-4601 10速用 116リンク 3,000円前後
CN-6701 10速用 118リンク 3,400円前後
CN-HG601 11速用 116リンク 3,500円前後
CN-HG901 11速用 116リンク 4,700円前後
CN-M8100 12速用 126リンク 6,000円前後
CN-M9100 12速用 116リンク 7,000円前後

シマノのチェーンの互換性については下記の記事をどうぞ。

6、7、8速チェーン

6、7、8速はチェーンが共用で、かつては実売価格が1,000円を切る激安なチェーンCN-HG40の存在もあり「8速はコスパ最強のバイク」とも呼ばれていました。(現在は、2022年5月の値上げもあってやや値上げされています)

6、7、8速チェーンの上位グレードチェーンは、MTBのACREAグレードのCN-HG71。CN-HG40の倍くらいの値段になりますが、コネクティングピンがクロマイジング処理されているという違いがあります。

9速チェーン

ロードならSORA、MTBならAVIVIO、ACERA、ALTUSに採用されている9速については、リンク数が他のチェーンと違って118リンクと2コマ多いものが標準となっています。

価格は2,500〜2,800円前後で、小径車向けのCAPREOグレードCN-HG53、旧DEORE XT、旧ULTEGRA、旧SAINTグレードのCN-HG93の二つのラインアップがあり、両者の違いは表面コーティングの違いとなっています。

いづれも、10速以上のチェーンよりはやや安くなっています。

10速チェーン

ロードならTIAGRA、MTBならDEORE、そしてグラベルのGRXが採用する10速は、116リンクと118リンクがあり価格は3,000円前後と1,000円ほど高くなります。

ラインアップとしては、現行DEOREグレードのCN-HG54、旧TIAGRAグレードのCN-4601、旧ULTEGRAグレードのCN-6701の3種類があります。

なお、新10速と旧10速とでは採用されるチェーンが異なるため注意が必要です。

11速チェーン

ロードコンポの上位グレード、DURA-ACE・R9100系、ULTEGRA・R8000系、そして105の標準段数である11速。ロードとMTBの各ブランドでチェーンをラインアップするのではなく、共通のチェーンを使うようになっています。

ロードの105グレードであるCN-HG601、ロードの最上位・DURA-ACEグレードのCN-HG901の二つラインアップになります。

116リンクで3,500〜4,700円とチェーンだけでスプロケットくらいの値段になります。

12速チェーン

ロードの最新DURA-ACE、ULTEGRA、105、そしてMTBの現行上位グレード(XTR、DEORE XTR、SLX、DEORE)、グラベル用コンポであるGRXの最新モデルが採用する12速専用のチェーン。

最新のモデルということで上位グレードであるCN-M9100は新品価格が6,000円オーバーと、1本で6、7、8速チェーン4本分以上の価格になります。最も安価なCN-M6100は実売で3,000円ほどです。

12速チェーンはロードとMTBの共用となっていて、フロントアウター54TのラインアップがあるDURA-ACEコンポや、スプロケットのロー最大が51TのラインアップがあるMTB向けコンポのために、126リンクという長いチェーンがラインアップされています。

12速チェーンについては、先に12速化をしたMTB向けのチェーンをロードでも使う形になっているため、どちらもMTBのグレードのモデルとなります。

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スピード段数ごとのチェーンの違い

チェーンのコマの幅(厚み)が違う

変速段数によって、チェーンのコマの幅(厚み)が異なります。

なぜこのようなことが起きるかというと、フリーカセットという狭いスペースの中で、変速段数を増やそうと思ったらスプロケット間の各コグ(歯車)の距離を狭くする必要があります。

それぞれのスプロケット段数に合わせてスプロケットのコグ(歯車)ごとの間隔が狭くなったり広くなったりするため、それに合わせてチェーンの幅(厚み)も変更されているからです。

6〜8速はスプロケットの歯ごとの間隔が同じ(段数が増えるごとにスプロケットの厚みが増える)仕様になっているので、スプロケットのアップグレードであればそのままチェーンが使えます(使い回しが可能)。

一方で、9速以上のアップグレードの場合、チェーンの幅(厚み)が段数によって異なるため、変速数に合わせたチェーンに交換が必要です。変速数専用のチェーンを使わないと、チェーンがスプロケットと噛み合わず変速性能が落ちてしまいます。

また、同じ変速数でも製品によってはフロントチェーンリングやリアディレーラーが対応していないこともあるので、シマノの互換表でしっかりと確認するのがベストです。

リンク数の違いはどこに影響する?

先ほど一覧でみた通り、シマノのチェーンには116リンクと118リンク、126リンクがあります。

このリンクが足りるのか足りないのかは、自転車のギア比とギア間距離に依存します。フロントのチェーンリングの歯数とスプロケットの歯数が大きくなればなるほどリンク数が多く必要になります。

この辺りは実際にチェーンをはめてみないとわかりませんが、シマノのコンポーネントであれば概ね116リンクで足りるようになっていて、フロント54T、リア・ロー最大51Tなどの大きなギアで組む場合は、126リンクを使うようになります。

シマノの公式マニュアルなどによると、チェーンの長さは「フロント・アウター×リアトップの時に、リアディレイラーのプーリーケージが地面と垂直になるところ」もしくは「フロント・アウター×リア・ロー + 1コマ」で決めるとされています。

リアディレイラーのプーリーケージが地面と垂直

もしリンク数が足りるか不安なのであれば使っているバイクで、同じの状態にしてみてリンク数を数えてみましょう。

スピード段数とシマノ・チェーンのコスパ

シマノの公式見解では、概ね4,000km走ったらチェーンは交換時期とされています。

先ほどみてきた通り、チェーンの値段は900円前後から4,000円前後までかなり幅が広いので、距離を乗る人ほどコスパに大きく影響してきます。

例えば、通勤・通学に使うような自転車は、毎日片道5kmの距離を通っていたら1年間で「10km x 245日 =2,450km」走ることになるので、1年半で交換時期になります。

一方、毎週末に100km以上走るような本格派の方は「100km x 52 = 5,200km」なので、毎年交換が必要です。その意味では、高いスペックが必要な本格派ほどランニングコストが高くなって、通勤・通学などのライトユースの人ほどコスパがよくなるようになっているのです。

わかりやすいように、表にしてみました。

型番 実売価格 100kmあたりのコスト 通勤・通学の年コスト 本格ライドの年コスト
CN-HG40 ¥1,200 ¥30.00 ¥735 ¥1,560
CN-HG71 ¥2,500 ¥62.50 ¥1,531 ¥3,250
CN-HG53 ¥2,500 ¥62.50 ¥1,531 ¥3,250
CN-HG93 ¥2,800 ¥70.00 ¥1,715 ¥3,640
CN-HG54 ¥2,500 ¥62.50 ¥1,531 ¥3,250
CN-4601 ¥3,000 ¥75.00 ¥1,838 ¥3,900
CN-6701 ¥3,400 ¥85.00 ¥2,083 ¥4,420
CN-HG601 ¥3,500 ¥87.50 ¥2,144 ¥4,550
CN-HG901 ¥4,700 ¥117.50 ¥2,879 ¥6,110
CN-M9100 ¥6,000 ¥150.00 ¥3,675 ¥7,800
CN-M8100 ¥7,000 ¥175.00 ¥4,288 ¥9,100

コンポ選び一つで年間のチェーンコストが最大で8,000円近く変わってきます。

ただ、通勤・通学用途で選ばれる6〜10速コンポの場合、コスパが高い「CN-HG40」を除けば、チェーンのグレードの差で発生するコストの差は少ないので、好きなものを選んでも良さそうです。

年間4,000kmを超えるような本格的なライドをする方は、そもそもチェーン以外にもコンポなど自転車にお金をかけている方が多いのでチェーンの値段くらい気にしない方が多いかもしれません。

特にロードバイクで言ったら105以上のレース・グレード、レースレディ・グレードのバイクに乗っている方は、「性能と耐久性を考えたら、敢えて高いチェーンを選ぶ」という方も多くいらっしゃいます。

もし、「本格的なライドをしたいけど、なるべくランニングコストを抑えたい」という場合は、敢えて8速までにしておくとランニングコストはグッと下げることが可能です。

コスパをあまり重視しないという方は、9速〜11速コンポのチェーンの年間コストの差は1,000円前後にすることが出来ます。

最新の12速チェーンについては、11速よりもさらに運用コストが高くなっています。


7速から12速までのチェーンの違いをみてきました。

選ぶコンポによってこれだけ大きな違いがあるのは、初めてロードバイクやMTBに乗る方は驚くポイントでもあります。

コンポを選ぶ際は乗り方やコスパまで含めて考慮すると良いですね。

最新の12速との互換性については下記の記事をどうぞ。

シマノのチェーンに関するよくある質問

Q.

違う変速数のチェーンを使うことはできる?

A.
6速、7速、8速だけは、チェーンの幅が同じになっているため共用ですが、それ以外の変速数では、変速数ごとにチェーンの幅などが違うため、違う変速数では使うことができません。
Q.

上位グレードのチェーンの方が寿命が長い?

A.
上位グレードのチェーンは、表面加工などに違いがあるため、寿命よりも変速性能や錆耐性が向上しています。そのため、同じ変速数のチェーン同士であれば、錆耐性が上がっていることでチェーンの寿命が伸びる可能性はあります。
Q.

ロードバイクとMTBで同じチェーンを使うことができる?

A.

シマノの同じ変速数であれば、ロードバイクでもMTBでも同じチェーンを使うことができます。

ただし、シマノのCUES(9速、10速、11速)だけは、どの変速数も11速チェーンを使っているため、ロード向け・MTB向けの9速チェーン、10速チェーンは使うことができません。

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