シマノのロードバイク、MTB、クロスバイク用コンポーネントで採用されているチェーンの互換性を解説。チェーンの選び方について解説します。
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8速ホイールをアップグレードする方法
最終更新日: 2023/10/30
公開日: 2021/03/30
エントリーロードバイク・クロスバイクに採用されることが多い8速モデルのホイールを、9速、10速、11速などの上位グレードにアップグレードする方法、実際に交換する際の注意ポイントをまとめました。
この記事の目次
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ホイールのハブタイプをチェックしよう
多段変速が可能な自転車のホイールのハブには、
- カセットフリー
- ボスフリー
の二つのタイプがあります。
8速自転車のホイールはほとんどがカセットフリーホイールですが、海外では8速のボスフリーというのも存在するようなので、今使っている自転車のホイールのハブタイプを必ずチェックしましょう。
使っている自転車のホイールがどちらのタイプかは、スプロケットのハイ側にロックリングがあるかないかで確認が出来ます。
今回は、カセットフリータイプのホイールを使っている前提で話を進めていきます。
使っているのは11速ホイール?10速ホイール?
現在使っているロードバイク・クロスバイク・MTBが8速なのであれば、ホイールの種類は2種類になります。
- 11速ホイール
- 10速(8・9・10速)ホイール
のどちらかです。
どちらかの判定方法は、ロー側にスペーサーがあるかで判定が出来ます。
- ロー側にグレーのスペーサーが入っていた => 11速ホイール
- ロー側にスペーサーがない => 10速(8・9・10速)ホイール
と判断して問題ないでしょう。
8速ホイールを9速化する
8速スプロケットと9速スプロケットは、スプロケットの高さが全く同じなので、11速ホイールであっても10速ホイールであっても、追加パーツなど無しで9速化することが可能です。
現在装着している8速のカセットスプロケットを外して、9速のカセットスプロケットに交換するだけで9速化することが可能です。
現在使っているホイールが11速ホイールなのであれば、1.85mmのロースペーサーが入っているはずなので、スペーサーもそのまま使えばOKです。
8速ホイールを10速化する
10速のスプロケットは、8速のスプロケットよりも高さが1.0mm低いため、そのまま10速のスプロケットを装着しようとすると、スプロケットを固定するロックリングがきちんと締まりません(1.0mm低い分、ロックリングのネジの高さが足りなくなります)。
ですので、市販されているシマノの1.0mmのロースペーサーをロー側に入れて高さを調整することで、8速ホイールを10速化することが可能です。
SHIMANO (シマノ) ロースペーサー 1.0mm Y1Z807000
メーカー | シマノ |
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サイズ (高さ) | 1.0mm |
現在使っているホイールが11速ホイールなのであれば、1.85mmのロースペーサーが入っているはずなので、1.85mmスペーサーと1.0mmスペーサーの両方をロー側に入れてスプロケットを装着します。
SHIMANO (シマノ) ロースペーサー 1.85mm Y4T724000
メーカー | シマノ |
---|---|
サイズ (高さ) | 1.85mm |
8速ホイールを11速化する
現在使っているホイールが11速ホイールなのであれば、8速スプロケットのロー側に入っているロースペーサーを外して11速スプロケットを装着すれば、11速化が可能です。
一方で、現在のホイールが10速(8・9・10速)ホイールなのであれば、通常の11速スプロケットを使って11速化することは出来ません。新しく11速ホイール購入して、ホイールごと交換することになります。
ただし、一部例外もあって、8・9・10速フリーハブに取り付け可能な11速スプロケット、ロード用ならCS-HG800-11、MTB用では現行のMTB向け11速スプロケットは、ローギアがスポーク側にせり出すデザインになっているので、9速ホイールのまま11速化が可能です。
8速ホイールのアップグレードまとめ
最後に全てのケースをまとめました。
スプロケット段数 | 8〜10速ホイール | 11速ホイール |
---|---|---|
9速化 | そのまま交換 | 1.85mmスペーサーを入れたまま交換 |
10速化 | 1mmスペーサーを入れて交換 | 1mm + 1.85mmスペーサーを入れて交換 |
11速化 | 装着不可(専用スプロケットなら可能) | スペーサーなしで交換 |
どのスプロケットを使うかで、必要なロースペーサーが変わってくることがわかりますね。
8速ホイールから9速、10速、11速にアップグレードしようと考えている方は参考にしてみてください。
8速ホイールに関するよくある質問
8速ホイールを使うメリットは?
8速ホイールというよりかは8速コンポ全体のメリットになりますが、
- パーツ単価が安いこと
- 入手性が高いこと
- 頑丈である
という3点でしょう。
8速コンポーネントは、パーツ単価が安いため、12速化の時代でもクロスバイクやエントリー向けロードバイクでよく使われており、町の自転車屋さんでも取り扱いがあるので入手性も高いです。
また、チェーンやスプロケットなどの消耗品も頑丈で安いため、ガシガシ乗れるというメリットもあります。
ホイール単体で見ても、現状は新品の完組ホイールはほぼ11速ホイールですが、中古で見るとかつての上位グレード8-10速ホイールがかなりの安さで売っています。
そうしたかつての上位グレードホイールを楽しめるのも8速の良いところです。
8速ホイールを選ぶ際のポイントは?
今から新品で完組のホイールを買うなら、ほとんどが11速ホイールなので、8速スプロケットを取り付けるためのロースペーサーを購入するのを忘れないようにしましょう。ホイールによってはロースペーサーが付属する場合もあります。
8-10速ホイールを買う場合は、現状では中古になるかと思いますが、スポークやニップル、ベアリングなどの保守パーツが流通しているかなどは注意が必要です。特に、エアロ・ストレートスポークなどは特殊な形状で専用品のため、保守パーツが流通していないと壊れた時点でホイールが修理不可能になることもあります。
この記事で紹介したアイテム
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ロースペーサー 1.0mm Y1Z807000
メーカー シマノ サイズ (高さ) 1.0mm -
ロースペーサー 1.85mm Y4T724000
メーカー シマノ サイズ (高さ) 1.85mm