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SRAMのMTB向けコンポーネントのグレードと互換性まとめ
更新日: 2023年3月23日
公開日: 2023年3月20日
SRAMのMTB向けコンポーネントである「Eagle」シリーズのグレードや特徴、互換性、電動コンポAXSや最新コンポである「Eagle Transmission」についてまとめました。
この記事の目次
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Eagleコレクション
SRAMのMTB向けコンポは、かつてはXXからX.0、X.9、X.7、X-5、X.4、X.3という構成でしたが、2016年のXX1 Eagleの登場以降、MTBコンポは「Eagleコレクション」にリブランドされました。
そのため、現行のSRAMのMTB向けコンポーネントは、全て「Eagles」というコレクション名がつき、全シリーズでフロントシングルの12速コンポーネントとなっています。
Eagleコレクションはシリーズごとのグレードによって、最上位グレードのXX1(クロスカントリー向け)・X01(エンデューロ向け)からエントリー向けのSXまで5グレードがあり、XX1、X01、GXの上位3グレードには電動変速システム「AXS(アクセス)」もラインアップされています。AXSはSRAMのロード向けコンポでいえば「eTap(イータップ)」と同じ位置付けです。
2023年3月22日には、新しい規格のMTB向け電動コンポ「Eagle Transmission(イーグル・トランスミッション)」が追加されました。
Eagle Transmissionは、独自のディレイラーハンガーフリーの取り付け規格や専用アプリを使ったセットアップの容易さ、性能が向上した無線変速など大幅にアップグレードがされました。Eagle Transmissionは、最上グレードがXX SL、セカンドグレードにXX、耐久性をアップさせたX0というブランドナンバリングがされています。
Eagle Transmissionはスプロケット、チェーンなど、Eagleシリーズで共用されてきたパーツも「Eagle Transmission専用品」になります。
シリーズ | ターゲット | 変速数 |
---|---|---|
XX SL Eagle AXS Transmission | クロスカントリー | 12速 |
XX Eagle AXS Transmission | エンデューロ | 12速 |
XX1 Eagle AXS | クロスカントリー | 12速 |
XX1 Eagle | クロスカントリー | 12速 |
X0 Eagle AXS Transmission | ミドルグレード | 12速 |
X01 Eagle AXS | エンデューロ | 12速 |
X01 Eagle | エンデューロ | 12速 |
GX Eagle AXS | ミドルグレード | 12速 |
GX Eagle | ミドルグレード | 12速 |
NX Eagle | エントリー | 12速 |
SX Eagle | エントリー | 12速 |
SRAMのMTB向けコンポーネントはEagleシリーズで「フロントシングル x リア12速」に統一されており、上位グレードでも下位グレードでもMTBの最新トレンドである「フロントシングル&リア多段変速」を体験出来ます。
SRAMのコンポーネントでよく見かけるのが、市販の完成車のエントリー向けに多いのがエントリーグレードのSX Eagle。エントリーグレードでありながら12速に対応していることから完成車を低価格で12速化が出来るため、MTBのエントリー向けでは定番になっています。
Eagleコレクション同士は互換性がある
SRAMはEagleコレクションは、新しく発表された「Eagle Transmission」を除いて、全てのグレードで互換性があるため、違うグレードのコンポを組み合わせて使うことが可能です。
THE FREEDOM TO MIX THE FREEDOM TO MATCH (ミックスする自由、マッチする自由)
Eagle is a drivetrain ecosystem with more range than ever before. XX1, X01, GX, NX and SX Eagle share technologies that make them all cross compatible. (Eagleは、かつてないほど幅の広いドライブトレインエコシステムです。XX1、X01、GX、NX、SX Eagleは、すべてのクロス互換を実現するテクノロジーを共有しています。)
つまり、エントリー向けのSX Eagleから、コンポを部分的に上位にアップグレードすることも、電動化することも可能ということです(電動の場合は、シフターとリアディレイラーはセット)。
低価格で電動シフトを導入可能
Eagleコレクションの魅力が電動化が容易であると同時に、比較的低価格で可能になる点。
Eagle AXSシリーズで最安値のGX Eagle AXSは、「GX EAGLE AXSアップグレードキット」という既存のEagleコンポからのアップグレードキットを販売しており、発売時には98,000円と10万円を切る価格で話題になりました。
ただ、現在は「GX EAGLE AXSアップグレードキット」が15万円ほどに値上げされてしまっているため、お値打ち感は減ってしまっています。
シマノのコンポとは互換しない
かつてはSRAMと互換性があると言われたSRAMのコンポですが、現行のMTBシリーズであるEagleコレクションは、シマノコンポとは互換性がありません。
ただし、SRAMは従来のシマノフリーボディを搭載したホイールで、Eagleコンポーネントを使えるスプロケットを用意しているため、シマノのホイールについては、一部がEalgeコンポーネントと組み合わせが可能です。
SRAMのMTB用スプロケットと互換性、選ぶ際のポイントまとめ
MTBのエントリーグレードで採用が広がっているSRAMコンポーネント。今回は、SRAMのMTB用スプロケットと選ぶ際のポイントをまとめました。
ブレーキシリーズ
メインコンポーネントシリーズとは別に、SRAMにはブレーキ専用のシリーズがラインアップされています。
ブレーキの特性の違いで、4種類があり、レバーとディスクブレーキ・キャリパーがラインアップされています。
- Code
- DB
- G2
- Level
これらはブレーキシステムだけのラインアップで、シフターやクランクなどのドライブトレインコンポーネントはありません。