シマノのロードバイク、MTB、クロスバイク用コンポーネントで採用されているチェーンの互換性を解説。チェーンの選び方について解説します。
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シマノ Di2に対応するためのロードフレーム選び
最終更新日: 2021/11/02
公開日: 2021/07/27
パーツの軽量化と確実なシフトチェンジが魅力のシマノの電動シフト「Di2」。Di2化をするためには、Di2パーツを購入するだけでなく、ロードバイク・フレームがDi2に対応する必要があります。
この記事の目次
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Di2対応フレームを購入するのがベスト
一番確実なのは、Di2に対応したフレームを購入することです。Di2対応フレームはバイクのスペックに「Di2対応」と書いてあります。例えば、MERIDAであれば、Di2に対応したロードバイクには「Di2 READY」のアイコンが表示されます。
Di2対応フレームだと、エレクトリックワイヤーがフロントディレイラーに向かうための専用の穴があったりと、ワイヤールーティングがDi2に対応できる設計になっています。
完成車をバラした状態のフレームを中古などで購入する場合は、Di2に対応するのかどうかを確認するのが難しい(メーカーのスペック表がないなど)ことがありますが、その場合は完成車の状態でDi2を搭載していたフレームを選ぶのが確実です。
現在のフレームがDi2に対応しているかのチェック方法(内装式フレーム)
ハンドルからフレーム内に通じる穴があるか?
Di2を内装式フレームにする搭載する場合は、ジャンクションBユニットを、ダウンチューブ内に設置することになるので、ハンドル下のジャンクションAから来たエレクトリックワイヤーをフレーム内部に通す必要があります。
内装式フレームの場合は、そもそも機械式でもダウンチューブ内をアウターワイヤーが通る設計になっていることがほとんどなので問題ないことが多いですが、稀にダウンチューブに入ってからは内部的に専用のライナーで通しているフレームもあるので、エレクトリックワイヤーが通るかは事前にチェックしましょう。
BB周りが貫通しているか?
Di2を内装式にする場合は、バッテリーとディレイラー、ジャンクションユニットをフレーム内部でエレクトリックワイヤーで繋ぐため、ダウンチューブとBBシェル、チェーンステーが貫通している必要があります。
内装式のフレームはBBシェルが貫通しているケースが多いですが、念のために一度BBを取り外してBBシェルがどのような構造になっているかをチェックしておきましょう。
注意したいのは、アルミフレームやクロモリフレームのロードバイクの場合です。もし、BBシェルが筒状になっていて、ダウンチューブ、チェーンステーへ通すルートがなかったら、フレームを加工してエレクトリックワイヤーを強引に通すか、内装を諦めて外装式にするかの二択になります。
バッテリーからワイヤーを通すルーティングがあるか?
Di2は電動シフトなので、電源(バッテリー)が必要です。
Di2のバッテリーは、
- シートポストに納める内装式
- ダウンチューブ上に取り付ける外装式
の2種類がありますが、内装式フレームの場合はシートポストに納めるタイプのバッテリーを使うことが多いでしょう。
内装式バッテリーの場合は、シートポストの径やシートチューブの長さや形状によって内装出来ないケースもあるため、事前に長さや太さをチェックしましょう。フレームによっては、シートチューブのボトルケージ穴が干渉してバッテリーが収まらない場合もあります。
もし、外装式バッテリーを内装式フレームで使う場合は、外装式バッテリーから内装式ジャンクションBにエレクトリックワイヤーを繋ぐ方法を探ります。
外装式バッテリーを使うには、
- ボトルケージのダボ穴のピッチが狭い
- フレーム内部へのエレクトリックワイヤーの通し穴がある
のどちらかが条件になります。
Di2対応フレームの場合は、チェーンステー下に専用穴と取り付けボルトが用意されていることがあります。
フロントディレイラーと繋ぐ穴があるか?
内装式フレームでは、ダウンチューブを通ってきたアウターワイヤーがそのままBB下を通ってリアディレイラーまで繋ぐ方式がほとんどなので、Di2になってもリアディレイラー用ルーティングは問題ないことがほとんどです。
一方で、内装式フレームのフロントディレイラーのルーティングは、機械式ではBB下のワイヤーガイドからワイヤーを上に通しますが、ここはアウターワイヤーではなくインナーワイヤーだけが通ることがほとんどです。このルートではDi2のエレクトリックワイヤーを通せません。
そのため、内装式のDi2ではダウンチューブ内にあるジャンクションBと、外にあるフロントディレイラーを繋ぐために、エレクトリックワイヤーをフレームの外に出す必要があります。
Di2対応フレームであれば、専用の穴がシートチューブに用意されています。(機械式が標準の場合は、ゴムパッキンなどで埋められている)
外に繋ぐ穴がない場合は、フレームを加工して、エレクトリックワイヤーを外に出す必要があります。
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現在のフレームがDi2に対応しているかのチェック方法(外装式)
Di2は、外装式のフレームでも対応できるように、外装式用のユニットが用意されているので、フル外装でもDi2化が可能です。
フル外装式でDi2化する場合は、肝となるのはジャンクションBです。
外装式ジャンクションBは、BB下のワイヤーガイドの取り付け穴を使いますが、フレームによってはただの穴だったり、取り付け位置が特殊だったりすると、ジャンクションBを取り付け出来ないため、Di2化が出来ません。
それ以外については、外装式の場合はエレクトリックワイヤーが外を通るので特別制限はありませんが、BB周りがワイヤーでごちゃごちゃになりがちなので、うまく配線をしたり、バンドなどを使って束ねて上げるようにする必要があります。