ロードバイクの整備をするなら用意したい六角レンチのサイズまとめ

更新日: 2023年3月8日

公開日: 2022年5月12日

これからロードバイクの整備をする方に向けて、ロードバイクの整備によく使う、用意しておきたい六角レンチのサイズ、六角レンチを選ぶ際のポイントや注意点をまとめました。

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ロードバイクの整備でよく使う六角レンチのサイズ

5mmの六角レンチ

ロードバイクの整備で一番使うのが5mmの六角レンチ。

シートポストクランプやサドルを取り付けるやぐら、ステムボルト、ブレーキワイヤーの締め付けボルト(ブレーキによっては4mmなどもあり)、チェーンリングボルトなど多岐に渡ります。車体に使っているパーツにもよりますが、半分くらいは5mmの六角レンチで整備します。

パーツ 六角レンチのサイズ
シートポストクランプ 5mm
シートポストやぐら留め 5mm
ブレーキワイヤー留め 5mm、4mm
ブレーキ取り付けボルト 5mm、4mm
チェーンリングボルト 5mm
FDワイヤーボルト 5mm、4mm
RDワイヤーボルト 5mm、4mm
ホイールハブ 5mm、10mm

あまりにもよく使うので、自分で頻繁に整備をする方は、5mmの六角レンチだけはT型レンチを持っておくと作業効率がグッとアップします。

なお、ブレーキワイヤー留めについては、メーカーによっては六角ねじはなく、トルクスねじ(六角星形になっているボルト)を採用しているケースもあるので、間違った工具を使ってネジ穴を舐めないように、事前にチェックをしましょう。

4mmの六角レンチ

次に多く使うのが4mmの六角レンチ。

ロードバイクの整備初心者の方でも身近で使うところでは、ボトルケージのボルトは4mm。それ以外にも、リムブレーキのブレーキシューの取り付けボルトや、ブレーキワイヤー留めボルト、リアディレイラーのワイヤー留めボルト(モデルによっては5mmなどもあり)が4mmです。

パーツ 六角レンチのサイズ
ブレーキシューボルト 4mm、5mm
ボトルケージボルト 4mm
ブレーキワイヤー留め 5mm、4mm
FDワイヤーボルト 5mm、4mm
RDワイヤーボルト 5mm、4mm

6mmの六角レンチ

太めのボルトやシャフトを締めるのに使われるのが6mmの六角レンチ。

ロードバイクではペダルレンチではなく六角レンチで締めることができるペダルは6mmが多く(メーカーによっては8mm)なります。また、シマノのSTIレバーはハンドルに取り付けするボルトが6mmです。

パーツ 六角レンチのサイズ
ペダル 6mm、8mm
STIレバーの取り付けボルト 6mm、8mm

8mmmの六角レンチ

かなり太めのボルトを締める時に使うのが8mm。ロードバイクでは、スクエアBBのシャフトカバーや一部ペダルが8mmで調整します。

パーツ 六角レンチのサイズ
ペダル 6mm、8mm
シャフトカバー 8mm

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ロードバイクの整備するなら必要な六角レンチのサイズは?

ここまで見てきた通り、ロードバイクの整備では、4、5、6、8mmの六角レンチをよく使いますので、それらは必要なサイズと言えます。

4〜6mmの六角レンチであれば、100円均一で売っているような簡易六角レンチや自転車用のマルチツールでも、6mmまではよくありますし、製品によっては8mmまでセットになっている製品もありますので、ロードバイクの整備のほとんどを網羅できます。

簡単な整備や取り付けなら100円均一の六角レンチでも問題ないことがほとんどです。

ただし、STIレバーやブレーキの取り付けボルトなどの奥まったところの整備をする際は、柄が短い六角レンチだと届かないことがあるので、専用の六角レンチを買った方が整備がしやすくなります。また、パーツを傷つけるリスクも軽減できます。

SHIMANO (シマノ) PRO アーレンキーセット

シマノのアクセサリブランド・PRO(プロ)のアーレンキー(六角レンチ)セット。しっかりとした作りと適度な長さで使いやすさと耐久性を兼ね備えている。
メーカー シマノ
素材 クローム
サイズ 2/2.5/3/4/5/6/8/10mm

より本格的な整備を行う場合は特殊な六角レンチが必要な場合もあります。

例えば、ホイールハブの分解ではメーカーによっては10mmや12mmなどの通常では使わないようなサイズの六角レンチが必要な場合もあります。

ただ、そうした特殊なレンチは、その作業が必要になった時に単品で揃えても問題ありません。六角レンチは単品でネットで200円ほどで売っているので、バラで買ってもコスパが悪いということもありません。

六角レンチを選ぶ際のポイントと注意点

プロが使うような高価な六角レンチでないとダメ?

プラスドライバーやマイナスドライバーは、品質の低い工具を使うとネジを舐めてしまうことがあるため、なるべく信用できる工具を使うべきですが、六角レンチはプラス・マイナスネジほどボルトへの攻撃性は高くないため、安い工具でも問題ないことがほとんどです。

では、プロが使うような整備用の六角レンチとの違いはどこかというと、「精度の高さ」「作業のしやすさ」という2点です。プロは毎日のように業務で高い精度の整備作業を求められるため、プロ向けの工具が仕事の質を高めるために専用の工具を使います。

そうした点が必要なのであれば、ホビーユーザーでもプロ用の工具を使うと良いでしょう。

「ボルトを舐めるかも」と思ったら専用工具に切り替えよう

ロードバイクの簡単な整備であれば、市販の安い六角レンチでも問題ありませんが、気をつけたのが「ネジを舐めてしまう」ことです。

高トルクで締めているボルトや固着してしまったボルトを緩める際などは、かなりの力をかけることになります。その際に、精度が出ていない工具だとボルトをなめてしまって、ダメにする可能性があります。一度舐めてしまうと修復が困難になるだけでなく、ボルトを回せなくなるリスクがあるので注意しましょう。

自転車専用の工具でも、安い自転車工具セットに付属する六角レンチなどは、精度が出ていないことがあります。少し回してみて「なめてしまいそうだな」と思ったら、ネジをなめて「詰んでしまう」前に作業を止めて、プロが使うような専用の六角レンチを購入するか、プロショップに修理を依頼するようにしましょう。

高い工具の方が精度だけでなく使い勝手が良いので、頻繁に整備をするようになったら、本格的な六角レンチを入手すると整備スピードがアップします。特に、高くはなりますがT型レンチは本当に使い勝手が良いのでオススメです。

六角レンチでは回せない場所は専用工具やケミカルを使おう

ロードバイクのパーツはほとんどが六角ボルトで締め付けをされていますが、中には専用工具が用意されているパーツもあります。例えば、ペダルやスプロケットのロックリングなどです。

これらは、六角レンチやアダプタを噛ませることで取り外しが可能ですが、かなり高いトルクで締め付けるため、六角レンチでは的確に力が伝わらないことがあります。

力を入れて回してみて回らないようなら、ペダルレンチなどの専用工具を用意するか、固着している可能性があるならラスペネなどの機械用の潤滑ケミカルを使うようにしましょう。

「取り外しのためだけに工具やケミカルを買うのは・・・」という気持ちもありますが、専用工具を使うと六角レンチで苦労していたのが嘘のように、簡単に取り外すことが出来ることもありますので、買うだけの価値はあります。

カーボンパーツを整備するならトルクレンチも用意したい

現在のロードバイクは、軽量化やエアロ効果を高めるために、軽量でより成形の自由度が高いカーボン素材をパーツに使うことが多くあります。

カーボン繊維自体は簡単には破断させることが出来ないほど丈夫な素材ですが、カーボン素材を固めるために使われる樹脂は単一点への強い衝撃に弱い特性があります。

そのため、カーボンフレームやカーボンハンドルなどのカーボンパーツを締め付ける際は、「締め付けの強さ」を調整することが出来るトルクレンチを使うことが推奨されます。トルクレンチを使うことで、メーカーが指定した以上のトルクで締め付けてパーツを破損させてしまうリスクを軽減させることが可能だからです。

そのため、プロショップではカーボンパーツの整備にはトルクレンチを使うことが多いですし、メーカーによっては完成車の付属品として、簡易トルクレンチを付属させることもあります。

トルクレンチは数千円する高価な工具ですが、高価なパーツを破損させてしまうリスクを減らす保険と考えれば、高くはない先行投資ではないでしょうか。

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