自転車のディスクローターの歪みとは?起こる原因と歪みを補正する方法
ディスクブレーキ自転車のディスクローター付近から「シュッシュッ」という異音が聞こえたら、ディスクローターの歪みの可能性があり。なぜディスクローターの歪みは起こるのか、歪みを補正する方法をまとめました。
更新日: 2022年6月8日
公開日: 2021年9月25日
どこにやるべきか、意外と覚えていないのが自転車グリスアップ。今回は、自転車用グリスの役割とどこにどうやって使うのかをまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
グリスの主な目的は潤滑剤ですが、それは自転車でも同じです。
自転車のパーツでグリスが潤滑剤として使われているのは、
など、ベアリングがある部分です。これらのパーツは予めグリスアップがされていますが、メンテナンスで古いグリスを落としてグリスアップをすると、動きが滑らかになり、抵抗や異音が減ります。
ただし、ワイヤーに関しては注意が必要で、通常の自転車パーツ用のグリスを塗ってしまうと、摩擦係数が上がってしまって引きが重くなってしまいます。
ワイヤーについては、アウターワイヤーへの攻撃性が少ない、専用のシリコンスプレーを使うようにしましょう。
Wako's (ワコーズ) シリコーンルブリカント SL
メーカー | ワコーズ |
---|---|
タイプ | スプレー |
内容量 | 420ml |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
次に使われるのが固着防止剤。
グリスは粘度が高いジェル状でパーツの接合部の隙間を埋めてくれるため、主にネジなどの接合部に塗ることで、取り付け部分の隙間から侵入した水分による酸化でネジ同士が固着するのを防ぐことができます。
自転車のパーツでグリスが固着防止剤として使われているのは、
などのボルトがあるパーツ全般です。
自転車は雨の日でも使われるため、どうしてもパーツの隙間に水が入ってしまいます。また、地面の砂などを巻き上げて走るため、パーツの隙間には砂や泥も入ってきます。
自転車のパーツは金属製がほとんどですから、水分や泥がパーツを酸化させて、結果としてネジが錆びて固着してしまうわけです。
パーツが固着すると、強力な専用工具でないと外れないことがあるので、まずは「固着させない」ことが大事です。
SHIMANO (シマノ) プレミアムグリス
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | - |
内容量 | 50g |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
これはカーボンパーツで限定になりますが、カーボン用のグリスは摩擦係数を上げる効果があります。
カーボンパーツは一点への集中荷重に弱いため、強い力で締め付けすぎると簡単に割れてしまいます。そこでカーボン専用グリスを使うことでパーツ表面の摩擦係数をあげて、金属パーツで締める時よりも弱い力で締め付けても、しっかり固定できるようにするのです。
よく耳にする「カーボンパーツにはカーボン専用のグリスが必要」というのはこの点で、通常のグリスは粘度の高いジェル状で軽く締めただけでは滑ってしまいますが、カーボングリスはジェルの中に粒状の成分が含まれていて、それが摩擦係数をあげてくれます。
FINISH LINE (フィニッシュライン) ファイバーグリップ
メーカー | FINISH LINE |
---|---|
ブランド | - |
内容量 | 50g |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
自転車のグリスの3つ役割、
がわかっていれば、どこにグリスアップが必要かを覚えなくても、整備する段階で自然とグリスアップする場所がわかるようになります。
ベアリングがあったら潤滑剤として使いますし、基本的に全てのネジはグリスアップします。グリスアップをして動きが鈍くなることはあっても、パーツを壊したり腐食させることはほとんどないので、積極的に使うようにしましょう。
万が一、動きが鈍くなってしまったとしても、拭き取ってしまえば元に戻るので安心です。
意外と軽視されがちなグリスアップですが、自転車を長く良い状態に保つためには重要な工程ですので、忘れずに実施する癖をつけると良いでしょう。
メーカー | ワコーズ |
---|---|
タイプ | スプレー |
内容量 | 420ml |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | - |
内容量 | 50g |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
メーカー | FINISH LINE |
---|---|
ブランド | - |
内容量 | 50g |
適合 | ロードバイク、MTB、クロスバイク |
スポンサーリンク
ロードバイクの整備をするなら用意したい六角レンチのサイズまとめ
これからロードバイクの整備をする方に向けて、ロードバイクの整備によく使う、用意しておきたい六角レンチのサイズをまとめました。
自転車整備にも使える!買っておくと便利な100円均一アイテムまとめ
100円均一で買える、自転車整備に使えるアイテムをまとめました。自転車工具などの自転車専用アイテムではなく、通常アイテムで整備にも活用できるアイテムに絞ってピックアップしています。
最新のシマノのフロントクランクで採用されている規格が「ホローテック2」。上位グレードのフロントクランクへのアップグレードでは避けて通れない「ホローテック2」の取り付け・整備に必要な専用工具をまとめました。
自転車のディスクローターの歪みとは?起こる原因と歪みを補正する方法
ディスクブレーキ自転車のディスクローター付近から「シュッシュッ」という異音が聞こえたら、ディスクローターの歪みの可能性があり。なぜディスクローターの歪みは起こるのか、歪みを補正する方法をまとめました。
チューブレスタイヤの普及と共に注目され、最近ではプロロードレースでの使用実績もあるタイヤインサートとは何か、使うメリット・デメリットをまとめました。
シマノのディスクブレーキパッドの種類とモデルごとの違い、互換するブレーキキャリパーについてまとめました。
TPI、コンパウンド、トレッド?自転車タイヤのスペックを理解しよう
ロードバイクやMTB、グラベルバイクのタイヤをアップグレードしようアイテムを探していると、説明文に出てくるのがTPI、コンパウンド、パターンなどの専門用語。一見難しいタイヤのスペックですが、重要な部分だけを押さえておけば、タイヤ選びが充実します。
ロードバイクに乗っていると意外と悩みの種となるのが頭部の汗。頭に汗をかかないためのロードバイク・ヘルメット選びをまとめました。
ロードバイクやMTBの整備をしっかりと行うならあると便利な工具が「トルクレンチ」。トルクレンチとは何か、トルク管理をするメリットとデメリットをまとめました。
チューブレスにあると心強い!ブースター・ブースト機能付きエアポンプまとめ
チューブレスの導入の最難関でもあるビード上げを簡単にしてくれるのがブースター。1本あると心強いブースター・ブースト機能付きエアポンプをまとめました。
軽量でコスパが高いホイールが多い「フックレスリム」ホイール。フックレスとは何か?フックレスのメリット・デメリット、そして選ぶ際の注意点をまとめました。
自転車ホイールの規格の一つである「ASTM規格」とは何か。ホイールを選ぶ際に注意すべきポイントをまとめました。
軽量No.1はどれ?ロードバイク用軽量チューブレスタイヤまとめ
ロードバイクでも利用者が増えているチューブレス。今回は、ロード用チューブレスタイヤはどれが一番軽いのか、サイズごとにチューブレスタイヤを比較しました。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤでパンクした時の対処方法
ここ数年で利用ユーザーが劇的に増えてきているチューブレスタイヤ。チューブレス、チューブレス・レディタイヤでも0には出来ないのがパンク。パンクの原因と対処方法をまとめました。
ロードバイクなどのスポーツ自転車でタイヤの太さを変えようとする場合、ホイールが許容するタイヤサイズが重要になります。今回は、ホイールの規格やスペックから対応タイヤを調べる方法をご紹介します。
SCHWALBE(シュワルベ)のグラベル・シクロクロスタイヤのシリーズと種類まとめ
SCHWALBE(シュワルベ)の未舗装路向けタイヤである、グラベルタイヤとシクロクロスタイヤのシリーズと種類をまとめました。
チューブレスを使う上で必須のアイテムが「チューブレスバルブ」。チューブレスバルブとは何か、チューブレスバルブ種類と選び方をまとめました。
SRAMの独自規格であるXD・XDRはどのような規格なのが、シマノと何が違うのか、購入するときの注意点などをまとめました。
自転車にしっかり乗り出すと欲しくなるのがナビ機能。自転車でナビと言えばサイコンですがナビ機能を搭載するモデルは数万円することがほとんどです。今回は、ナビ機能を搭載しつつ、2万円未満で買える安いサイコンをご紹介します。
シマノのロードバイク・MTBコンポで使える12速チェーンまとめ
シマノのロードバイク・MTBコンポで使える12速チェーンをまとめました。シマノ以外のメーカーのチェーンの互換性についても。
ロードバイクで使えるシマノのワイドレシオ・スプロケットまとめ
ロードバイクで使えるシマノのワイドレシオ・スプロケットを段数ごとに互換性も含めてまとめました。
自転車用ディスクブレーキのマウントの種類と見分け方、アダプターの選び方
規格違いのキャリパーや、ローターサイズの変更の時に必須となるのが自転車用ディスクブレーキのマウントアダプター。マウントアダプターの種類と見分け方、シマノのマウントアダプターの型番などを解説します。
フルクラム Racing DB 900とRacing DB 800の違い
エントリーからミドルクラスのディスクロードに標準装備されるフルクラム Racing DB 900とRacing DB 800。両者の違いをまとめました。