シマノのロード・MTB向け油圧ディスクブレーキのテクノロジー・規格と選ぶ際のポイント
ワイヤーを引くだけの機械式ブレーキと違い、油圧ディスクブレーキは様々な規格やメーカーごとのテクノロジーがあります。今回は、シマノの油圧ディスクブレーキのテクノロジー・規格をピックアップ。選ぶ際のポイントを紹介します。
公開日: 2023/03/17
シマノのMTB向け12速ラインアップにはない、12速スプロケットをまとめました。こちらを使えば、ホイールのアップグレードをしないでも従来のシマノフリー(HG spline)で12速化が可能です。
この記事の目次
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シマノは、MTB向けの12速をリリースした際に、スプロケットの互換性を従来のHG splineからMicro Splineという新しい規格に変更しました。
Micro Splineはフリーボディの溝を増やした新しい形状のフリーボディのため、HG splineとMicro Splineには全く互換性がありません。
MTB向けの12速スプロケットは、全てMicro Spline規格で製造されているため、2023年現在シマノのMTB用12速にはHG splineフリーハブ用のスプロケットはありません。
シマノのMTB用スプロケットとホイール(フリーボディ)の互換性まとめ
最新のMicro Splineと従来のHG splineという新旧規格が混在しているシマノのMTB向けスプロケットとホイール(フリーボディ)の互換性や、購入する際に注意すべきポイントをまとめました。
一方で、サードパーティのパーツメーカーにはHG splineフリーハブ用のMTB12速スプロケットがあります。
シマノの公式互換外になるため、動作不具合が発生する可能性はありますが、「自己責任で良いから、なるべくアップグレードコストをかけないで試してみたい」という方にはオススメです。
スプロケットやチェーンなどのドライブトレイン関連のパーツメーカーであるSunrace。
シマノのHG splineのフリーボディに対応する12速スプロケットを、ロード向け、MTB向けに多数ラインアップしています。
ラインアップの中で、「シマノのHG splineのフリーボディ」かつ「MTB向け」かつ「12速」のスプロケットは、型番がCSMZで始まるモデルで、CSMZ800、CSMZ600、CSMZ603の3つがあります。CSRZはロード向けになるので注意しましょう。
SunRaceのスプロケットでは、CSMZ90 WA5というモデルも、12速のHG splineのフリーボディ対応スプロケットですが、こちらはSRAMの12速との互換となっているので注意が必要です。
世界最大級の自転車通販サイト・WiggleのPBであるBrand-XにもシマノのHG splineのフリーボデに対応する12速スプロケットがラインアップされています。
こちらは、11-50Tと11-52Tの二つのラインアップがあり、11-50Tは「SRAM & シマノ互換」、11-52Tは「SRAMのみに互換」となっています。
MTB向けの12速シリーズ「Ealge」をリリースして以来、MTBシーンで存在感が増しているSRAM。
SRAMのEalgeシリーズのスプロケットは、SRAM専用のXDドライバーという規格のフリーハブを使う製品がほとんどですが、例外的に、PG-1210、PG-1230というHG splineフリーハブ(シマノフリー)向けの12速スプロケットをラインアップしています。
PG-1210、PG-1230ともに、SRAM Eagleシリーズと互換するスプロケットなので、シマノのMTB向け12速コンポでは使うことが出来ません。
ただし、今持っているHG splineフリーハブ(シマノフリー)ホイールのまま、SRAM Eagleへの乗り換えが出来るというメリットがある製品です。
いくらサードパーティメーカーが「シマノのドライブトレインと互換」と言っても、シマノ自体はサードパーティスプロケットとの互換性をチェックはしていませんし、ドライブトレインメーカーは「自社製品以外の組み合わせは非推奨」としています。
ですので、サードパーティスプロケットをシマノやSRAMのMTBコンポと組み合わせて使うのであれば、「買ったけどうまく動作しなかった」というリスクがあることを理解した上で、あくまで自己責任で購入するようにしましょう。
シマノもSRAMも、MTB向けの12速スプロケットではトップが10Tのスプロケットが登場してきていて、トップとローの差が5倍になる「500%レシオ」が人気です。
しかし、従来のフリーハブでは最小のコグ(歯車)が11Tとされていて、その限界を超えるために、Micro SplineやXDドライバーを開発したとも言われています。
そのためか、HG splineフリーハブ用のMTB12速スプロケットにはトップ最小が10Tのスプロケットは存在しません。
トップ10Tの12速スプロケットを使いたい場合は、Micro SplineかXDドライバーに対応したホイールを購入する必要があります。
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