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タイヤが変われば走りが変わる!ロードバイクのタイヤの種類と楽しみ方
最終更新日: 2022/06/10
公開日: 2020/12/10
タイヤが変われば走りが変わる!ロードバイク向けのタイヤの種類とそれぞれの特徴やメリット・デメリット、タイヤを変えることでどのようにロードバイクの楽しみが出るのかをまとめました。
この記事の目次
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ロードバイク向けタイヤの種類
クリンチャータイヤ
ロードバイクだけでなくシティサイクルでも採用されてるもっとも一派的なタイヤです。ホイールのリムにタイヤを引っ掛けて、タイヤの中でチューブを膨らませる形式になっています。
メリットは何と言ってもチューブ交換の簡単さとタイヤ・タイヤチューブのコスパの高さ。ロードバイクでもミドルグレード以下はほとんどがクリンチャータイヤです。
万が一パンクした際も、チューブだけを交換すれば良いため、出先での急なパンクでも対応がしやすく、チューブ自体は1,000円未満で購入できるためコスパが高いのが特徴です。
チューブラータイヤ
タイヤとタイヤチューブが一体型になっていて、クリンチャーのようにホイールに引っ掛けるのではなく、ホイールの上に乗せて空気圧でホイールを挟み込む形になっています。タイヤの構造が異なるため、チューブラータイヤ専用のホイールが必要になります。
チューブラータイヤはタイヤ自体がホイールのリム径に近いサイズなので、ホイールにはめ込むのが大変で、クリンチャータイヤに比べてパンクした際の処理が大変です。
また、チューブ一体型なので、交換する際のコストが高くなります。
チューブレス/チューブレス・レディタイヤ
基本的な構造はクリンチャータイヤと同じでホイールのリムにタイヤを引っ掛けるタイプのタイヤですが、タイヤとチューブが一体となっているのが特徴です。
タイヤとチューブが一体となっているため、タイヤチューブとタイヤが完全に密着するため、リム打ちパンクが少なく、万が一パンクした際もスローパンクになるようになっています。
クリンチャータイヤ向けのホイールでも「チューブレスレディ」のものならチューブレスタイヤを装備することが可能です。
メリットが多いチューブレスタイヤですが、タイヤの値段が高くなるのと、パンクした際にはチューブとタイヤが一体となっているため丸っと交換する必要があり、維持コストが高くなります。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤのメリット・デメリット
最新のホイールで採用がどんどん進んでいるチューブレス、チューブレス・レディタイヤ。チューブレスは何が良いのか?それぞれの違いやメリット・デメリット、クリンチャーとの運用やコスト面の違いをまとめました。
種類 | チューブ | ホイール | パンクリスク | パンク対応 | 維持費 |
---|---|---|---|---|---|
クリンチャー・タイヤ | 分離型 | クリンチャー専用 | 高 | チューブのみ | 安い |
チューブラー・タイヤ | 一体型 | チューブラー専用 | 低 | タイヤごと | 高い |
チューブレス・タイヤ | 一体型 | チューブレス、クリンチャー | 低 | タイヤごと | 高い |
ロードバイク向けタイヤのサイズ
レース向け(23C・25C)
ロードバイク向けでは細身の23Cサイズが主流でしたが、最近ではグリップ性能など考慮して25Cタイヤが主流になりつつあります。
23Cも25Cも、一般的な自転車のタイヤよりもかなり細身なので、速度を出しやすいというメリットがある反面、細いだけに段差や道路の異物によるパンクのリスクが高くなります。
Continental (コンチネンタル) GRAND PRIX 5000
メーカー | コンチネンタル |
---|---|
タイヤタイプ | クリンチャー |
対応バルブ | 仏式 |
サイズ・重量 | 23C(200g)、25C(225g)、28C(240g)、32C(290g) |
普段乗り向け(28C・32C)
ロードバイクでは一般的ではないですが、パンクのリスクが少なく、グリップ力がある28C・32Cサイズのタイヤは普段乗りには最適です。
タイヤが太くなるため、重量が増すのと速度が出しにくいというデメリットはありますが、都市部を走る際などはそこまで速度が出せないため、パンク耐性などを考えたらアリな選択肢です。
Panaracer (パナレーサー) AGILEST クリンチャータイヤ
メーカー | パナレーサー |
---|---|
タイヤタイプ | クリンチャー |
対応バルブ | 仏式 |
サイズ・重量 | 23C(180g)、25C(190g)、28C(210g)、30C(230g) |
グラベル(26C〜38C)
ロードバイク向けタイヤではタイヤ表面のコンパウンドと呼ばれる部分が薄いものがほとんどですが、グラベルロードバイク用のタイヤは砂利道(グラベル)も走れるように設計されているため、MTBのタイヤのように大きい凹凸が付いています。
そのためロードバイクで悪路を走れるようになり、今までロードバイクで走れなかった道を走れるようになることから、走れる場所の幅が増えることで近年人気のタイヤです。
日本の自転車部品メーカーであるパナレーサーでは「グラベルキング」というグラベル専用のブランドまでラインアップしています。
Panaracer (パナレーサー) グラベルキング SS クリンチャー
メーカー | パナレーサー |
---|---|
タイヤタイプ | クリンチャー |
タイヤ規格 | 700C |
サイズ・重量 | 28C(310g) |
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ロードバイクでのタイヤの楽しみ方
走る場所や気分でタイヤを替えると走りがもっと楽しくなる
たかがタイヤと思いがちですが、タイヤの種類やサイズを変えるだけでも、グッと走る感覚が変わるのがタイヤの面白いところです。
普段は28Cくらいの太めのタイヤにしておいて、レースなど速度を求める時は23C、キャンプツーリングの時はグラベルタイヤと、走るシーンによって変えると走りの幅が増えます。
ロードバイクの場合、クリックリリースでホイールが外れやすいため、タイヤは気分や走る場所で変えるのも楽しみの一つになります。
色やデザインでロードバイクを彩ろう
ロードバイク向けのタイヤは様々な種類のものが販売されていて、メーカーのロゴであったり、側面にのカラーでロードバイクを彩ることができます。
特にカラーのあるタイヤはパッと見た時の雰囲気をガラッと変えることができるため、違うロードバイクになったような新鮮さがあります。
タイヤの寿命を考慮して常に良い走り心地を
自転車のタイヤの寿命は、保管状況などにも左右されますが、一般的に走行3,000〜5,000kmが寿命とされています。
前後で3,000〜10,000円と意外と値段がかかるタイヤですが、磨り減ったタイヤはパンクリスクも高くなるため、定期的に交換するようにしましょう。
この記事で紹介したアイテム
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GRAND PRIX 5000
メーカー コンチネンタル タイヤタイプ クリンチャー 対応バルブ 仏式 サイズ・重量 23C(200g)、25C(225g)、28C(240g)、32C(290g) -
AGILEST クリンチャータイヤ
メーカー パナレーサー タイヤタイプ クリンチャー 対応バルブ 仏式 サイズ・重量 23C(180g)、25C(190g)、28C(210g)、30C(230g) -
グラベルキング SS クリンチャー
メーカー パナレーサー タイヤタイプ クリンチャー タイヤ規格 700C サイズ・重量 28C(310g)