ディスクブレーキとリムブレーキどっちがいい?

更新日: 2022年4月11日

公開日: 2021年9月24日

時代の流れが来ているディスクブレーキとキャリパーブレーキやVブレーキなどの従来のリムブレーキ。それぞれの違いやどちらが良いのかをまとめました。

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ディスクブレーキとリムブレーキの違い

どちらも「挟んで制動する」仕組みは同じ

ディスクブレーキもリムブレーキも仕組みは「挟む」

ディスクブレーキとリムブレーキは大きな違いがあるように思えますが、実は仕組みは同じで「挟んで制動する」です。

キャリパーブレーキ、Vブレーキなどの従来のリムブレーキがホイールのリムを挟んで制動するのに対して、ディスクブレーキはホイールハブに取り付けられたローターを挟んで制動します。しかし、どちらも「挟んで制動する」という仕組み自体は同じです。

つまり、両者の違いは「挟む場所の違い」ですが、これが大きな違いにもなってきます。

制動力の違い

「リムブレーキに比べてディスクブレーキの方が制動力がある」とよく言われていますが、正しくは「油圧ディスクブレーキなら、リムブレーキよりも細かく・強い制動が出来る」です。

ストッピングパワーでいえばVブレーキはかなり強力ですし、キャリパーブレーキも上位グレードなら十分なストッピングパワーがあります。

ただ、違いが出てくるのはブレーキのかかり始め。油圧ディスクブレーキについてはブレーキのかけ始めからしっかり制動されますが、Vブレーキやキャリパーブレーキはしっかり制動がかかるのはレバーを6〜8割くらい引いたところからと言われます。

この違いが「ディスクブレーキの方がよく効く」と言う評価の正体です。これはディスクブレーキの性能もありますが、油圧に依存する部分も多いといえます。

ちなみに、細かい調整が苦手な機械式ディスクブレーキは、上位グレードのリムブレーキよりも制動力が落ちるとも言われていますが、GROWTACのEQUALシリーズのような、機械式でも高い制動力を持つ機械式ブレーキも登場しています。

EQUAL - GROWTAC

雨天時の制動力の違い

雨天でもライドすることがあるのが自転車

ディスクブレーキの強みは水や砂などの異物に強いこと。

リムブレーキは雨天など路面が悪いと、水や砂などリムに付着して、制動力が落ちてしまいます。これはリムは路面から近いためで、避けることは出来ません。特にリムのシューと摩擦する面がカーボンのホイールの場合は、濡れてしまうとほとんど効かないと感じる人もいるほどです。

一方のディスクブレーキは、挟み込むディスクローターはホイールハブに取り付けられているので、ブレーキ面が路面から距離があります。そのため路面の影響を受けづらく、路面や天候による制動力の低下が少なくなります。

ロードバイクは全天候型の乗り物ですから、雨の日でもライドをすることがあります。特にプロの場合は、「今日は雨だからレースは欠場しよう」とは行きませんので、雨天でも制動力が下がらないディスクブレーキを選ぶのは当然です。

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時代の流れは「油圧ディスク」へ

軽量ホイールから「軽量かつエアロホイール」へ

かつてのロードバイクは「ナローリムで軽量」が主流でしたが、現在はロードバイクを中心に、リムハイトが高くより空力に優れた「エアロホイール」が主流になってきています。

自転車のホイールにおいては、金属リムでは「エアロ性能が高いディープリム = 重い」というのが常識で、重量の面からリムハイトが高いエアロホイールはタイムトライアルなど以外では避けられる傾向にありました。しかし、現在ではカーボン加工の技術が進化したことによって、ディープリムのホイールでもカーボンを採用することで軽量化が可能になっています。

自転車におけるエアロへの注力は、フレームやホイールだけでなく、ハンドル、ヘルメットにまで広がっていて、今やバイクを選ぶ際の選択ポイントの一つになっています。

熱に弱いカーボン・リムへの対応

自転車のホイールの構成パーツであるリムは、

  1. スチール
  2. アルミ
  3. カーボン

の3種類がメインです。

ここ数年でロードバイクを中心にバイク全体の軽量化が高性能バイクの必須条件となってきており、車体の重量の中でも大きくウェイトを占めるホイールリムも、軽量化をしなくてはならなくなりました。

そんな中、上位グレードのホイールを中心に採用されるようになったのがカーボン素材。カーボン素材は金属よりも軽量なのがメリットですが、カーボンは金属に比べて熱に弱く、「リムにシューを押し付けて制動する」リムブレーキでは、リムが熱で変形したり、破損したりするケースが出てきました。

そこで注目を浴びたのがディスクブレーキ。ディスクブレーキは金属製のローターで制動をするのでリムの素材はブレーキには影響しません。つまり、「カーボンで軽量化もしつつ、リムの変形を未然に防ぐことが出来る」ことから、業界的にディスクブレーキへのシフトが起こっていると言われています。

かくてして時代は油圧ディスクロードの時代になり、現在では大手ロードバイクメーカーの上位モデルは全て油圧ディスクロードになっています。

リムブレーキは終焉を迎えるのか?

まだまだリムブレーキも使える

ではリムブレーキはもうお終いなのかというかそうでもありません。まだまだ、20万円未満のエントリーからミドルクラスのロードバイクではリムブレーキモデルもたくさんあるため、先数年間はディスクブレーキモデルと共存する形になるでしょう。

また、中古市場を考えると、ディスクブレーキに移行したユーザーがリムブレーキの資産(ホイールやコンポなど)を放出するようになるので、今後数年はリムブレーキの中古市場は在庫が潤沢になる可能性があります。

そう考えると先5年くらいはリムブレーキがメインでも問題ないでしょう。そのうちに、ディスクブレーキの完成車やパーツの値段がこなれてくるはずなので、そうなってから乗り換えても問題ありません。

ただし、リムブレーキの新製品は今後あまり出てこなくなるため市場の新品在庫は減少傾向になっていくと予想されます。しばらくの間リムブレーキ車を運用する予定なのであれば、状態の良いリムブレーキコンポやホイールを、1、2年くらいで入手しておいた方が良いかもしれません。

ディスクブレーキへのアップグレードは基本できないことは知っておこう

また、リムブレーキからディスクブレーキへのアップグレードは基本できないことは知っておくべきでしょう。

ディスクブレーキを自転車に搭載するには、

  1. ディスクブレーキ対応ホイール
  2. ディスクブレーキキャリパーの取付台座があるフレーム・フォーク
  3. ディスクブレーキ対応ホイールに対応したフレーム・フォークのエンド幅
  4. ホイールに合わせた固定方法(クイック / スルーアクスル)

の4つの点が必須です。

特に問題になるのがリアエンドで、リムブレーキの自転車のリアエンドは、130mmか135mmエンド幅(OLD)のクイックリリース式がほとんどですが、現在のディスクブレーキホイールは142mmのスルーアクスルがほとんど(旧車や135mmクイック式ディスクフレームも一部ある)。つまり、ディスクホイールをリムブレーキバイクに取り付けることは、物理的に出来ないと思っておいた方が良いでしょう。

この辺りは、これからリムブレーキの自転車を買うデメリットの一つでもあるので、どれくらいその自転車に乗り続けるのかも、購入の際に検討したいポイントの一つになります。

ディスクブレーキガイド

ブレーキについてもっと知ろう

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