MTBやクロスバイクで使われるフラットバー用ブレーキレバーには種類がありそれぞれ違いがあります。今回は、フラットバー用ブレーキの違いと選び方をまとめました。
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タイヤインサートとは何か?メリットとデメリット
公開日: 2023年1月19日
チューブレスタイヤの普及と共に注目され、最近ではプロロードレースでの使用実績もあるタイヤインサートとは何か、使うメリット・デメリットをまとめました。
この記事の目次
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タイヤインサートはチューブレスタイヤの中入れる緩衝材
タイヤインサートは、チューブレスタイヤの中に入れることで、タイヤが路面から受ける衝撃を吸収する緩衝材です。素材はメーカーにもよりますが、スポンジ状の筒をインナーチューブと同じように入れることで、路面からの衝撃からタイヤ、リムを守る効果があります。
実際のどのような仕組みになっているかは、下記の動画を見ると理解出来ます。
タイヤインサートはここ数年で、MTBやシクロクロス界隈で注目が高まっていましたが、最近ではロードレースにまで広がっており、最近では石畳を走るクラシックレース「パリ・ルーベ」などでプロチームでの使用実績があります。
タイヤインサートは「チューブレス」でのみ使うことが出来る
まず最初に知っておきたいのが、タイヤインサートはインナーチューブの代わりではないということです。そのため、使用するにはチューブレス環境(タイヤ、リムなど)が必須であり、クリンチャー環境では使うことが出来ません。
また、タイヤインサートを挿入した状態でチューブレスタイヤのビードを上げ、空気を保持するために、専用のバルブを使う必要があります。
タイヤインサートの寿命・交換時期は?
タイヤインサートの寿命・交換時期はメーカーによって異なりますが、タイヤインサートの主要メーカーであるTubolightの例では、
- グラベル/シクロクロス 新品タイヤ6本交換時
- クロスカントリー/マラソン 新品タイヤ3-4本交換時
- ダウンヒル/エンデューロ 新品タイヤ2-3本交換時
が寿命、もしくは交換目安の時期としています。
この寿命が長いと見ると短いと見るかは、乗り込み方にもよりますが、グラベル、シクロクロスでの用途であればコスパは悪くないでしょう。
タイヤインサートを使うメリット・デメリット
メリット
タイヤインサートを使う最大のメリットは、段差などの衝撃が加わりやすい道で、タイヤ・リムへの攻撃を緩和してくれる点です。
チューブレスタイヤは、チューブを除くことでリム打ちパンクなどの「チューブ由来のパンク」を排除しましたが、それでもタイヤ自体にパンクのリスクがありました。
MTBやシクロクロスなどの競技性の高いシーンでは、ルーティングや落車などでリムやタイヤに大きな衝撃が加わることがあり、そうした強い衝撃ではチューブレスタイヤでも、サイドウォールやホイールのリムがダメージが加わることがあります。
タイヤインサートはそうした「チューブレスタイヤの最後の弱点」を補うパーツです。
また、タイヤインサート自体がクッションの役割を果たしてくれるため、万が一チューブレスタイヤで空気が保持できないほどのパンクが起きてしまったとしても、タイヤインサートが空気の代わりにタイヤを保持してくれるため、そのまま走行が可能になります。
パンクしたままどこまでも走れるわけではないですが、メーカーによっては時速20kmで約50kmほど走行できるというたう製品があるほどです。
つまり「ある程度ならパンクしてもそのまま走ることが出来る」というわけです。
デメリット
タイヤインサートのデメリットは「コストがかかる」という点です。
まず、タイヤインサートを使うにはチューブレス環境が必要となるため、チューブレスタイヤ、チューブレスホイール、チューブレスバルブなどが必要となります。グレードにもよりますが、全部を揃えるのみ数万円はかかるでしょう。
コストという点では、タイヤインサート自体も実は高額なパーツです。メーカーにもよりますが、5,000〜10,000円くらいが実売価格のレンジ。これまでホイール1本あたり数百円だったインナーチューブやシーラントと比較すると非常に高額です。
また、タイヤインサートは頑丈そうに見えますが実は消耗品。メーカーによって新品タイヤ6本交換ほど持つとしていますが、ヘビーに乗り込む方は2年に一回くらいのペースで買い替えが必要となります。