オーストリア発の磁力を使った斬新なビンディングペダル・Magped(マグペド)。Magpedのビンディングペダルのラインアップとモデルの比較、選び方をまとめました。
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ビンディングペダルのクリートの種類とそれぞれの特徴まとめ
更新日: 2022年6月10日
公開日: 2022年5月9日
ビンディングペダルとシューズをつなぐパーツがクリート。たかがクリートですが、メーカー各社によって特徴や違いがあり。それが使い勝手やメリット・デメリットにも繋がっている実は重要なパーツです。
この記事の目次
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シマノのビンディングクリートの種類
日本でロードバイク、MTBのビンディングペダルと言ったら定番はシマノ。シマノは「SPD-SL」と「SPD」の二つのビンディングシステムを持っていて、それぞれ対応するクリートが異なります。
SPD-SL
SHIMANO (シマノ) SPD-SLクリート SH11
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | イエロー |
左右の遊び | 6度 |
ロードバイク向けの「SPD-SL」用のクリートは三角形をしていてシューズに3点でボルト留めします。クリートのサイズが大きいため踏面が広く、ペダルに強く固着できるため、パワーをしっかりと伝えることができるというのが最大のメリット。
SPD-SLのクリートに対応するシマノのペダルは、製品にもよりますが、概ね他のビンディングペダルよりも固着が強く、その分クリップインが固めです。慣れれば問題ないレベルですが、最初のうちはストップ&ゴーであたふたしたり、シューズが外せなくて焦ることもあるかもしません。
また、SPD-SLのクリートはプラスチック製のクリートのため、歩行時は路面によっては滑る危険性があります。消耗も比較的早く、歩行するだけでなく信号待ちで地面に足を着くだけでも摩耗してしてしまいます。
SPD
SHIMANO (シマノ) SPDクリート シングルモード SH51
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
モード | シングルモード |
脱着方向 | 外向き |
MTB向けに開発されている「SPD」用のクリートは金属製の小さなパーツで、シューズのアウトソールの中に組み込むことができるため、歩行がしやすいのが特徴。SPDシューズの構造上、クリートが剥き出しにならなず、しかも金属ということで、クリートの寿命が非常に長いのがメリットです。
クリップインはよほど設定を硬くしない限りはクリップは軽めですが、クリート自体が小さいため、最初のうちはペダルのクリートキャッチ面を探すのにやや苦労するかもしれません。
また、固着面が狭いためSPD-SLほどのパワー伝達力はありません。
クリート規格 | 特徴 | 重量 | 素材 | キャッチのしやすさ | 歩きやすさ |
---|---|---|---|---|---|
SPD-SL | 固着面が広くパワーを使えやすい | 軽い | プラスチック | △ | △ |
SPD | ソールに埋め込むため、歩行しやすい | 軽い | 金属 | ○ | ○ |
シマノ同士でクリートから選ぶ際は、
- パワー伝達は弱いけど、長寿命で歩きやすいSPD
- パワー伝達が強いけど、寿命が短いSPD-SL
というのが選ぶ際のポイントになるでしょう。
LOOKのビンディングクリートの種類
ビンディングペダルの祖であるLOOKのクリートは、現行モデルでは全て「KEOクリート」と呼ばれるプラスチッククリートになっています。KEOクリートはシマノのSPD-SLクリートと形が似ていますが、全く互換性はありません。
LOOKのクリートというと「ツルツル滑って歩行が怖いクリート」と呼ばれていましたが、KEOクリートにはラバー面を追加した「グリップクリート」があるため、歩行性能はアップしています。
LOOK (ルック) KEO グリップクリート グレー 4.5°
メーカー | LOOK |
---|---|
規格 | KEO |
カラー | グレー |
左右の遊び | 4.5度 |
クリートのキャッチについては、「軽すぎず、硬すぎず」というバランスの良い仕上げになっていて「初心者でも簡単に脱着ができる」という声が多いのがLOOKのビンディングです。
クリート規格 | 特徴 | 重量 | 素材 | キャッチのしやすさ | 歩きやすさ |
---|---|---|---|---|---|
KEOグリップクリート | 固着面が広くパワーを使えやすい | 軽い | プラスチック&ラバー | ○ | △ |
KEOクリート | ラバーなしのツルツルタイプ | 軽い | プラスチック | ○ | x |
デルタ・クリート | ラバーなしのツルツルタイプ | 軽い | プラスチック | ○ | x |
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TIMEのビンディングクリートの種類
クリートのキャッチの軽さと、膝への負担を抑えたシステムが好評のTIME。
特殊形状なクリートがペダリング時の足の動きに自由を与え、他社のビンディングペダルでは考えられないような軽くてスムーズなクリップインを実現しています。
一方で、TIMEのクリートはプラスチック製で耐久性能が非常に低く、値段も高いことから「運用コストがかかるペダル」という声も。
クリート規格 | 特徴 | 重量 | 素材 | キャッチのしやすさ | 歩きやすさ |
---|---|---|---|---|---|
iClic | クリップインが軽くスムーズ | やや重い | プラスチック | ◎ | △ |
Wahoo SPEEDPLAYのビンディングクリートの種類
かつては金属プレート剥き出しのモデルもあったSPEEDPLAYのクリートですが、現行モデルでは全てラバーがついたクリートになっています。
元々金属製で寿命が長いSPEEDPLAYのクリートですが、ラバーがついているためクリート内部の金属の保護力もアップしています。一方で、クリート自体が重くなってしまうのがデメリットでしょうか。
クリート規格 | 特徴 | 重量 | 素材 | キャッチのしやすさ | 歩きやすさ |
---|---|---|---|---|---|
SPEEDPLAYクリート | ラバー付きで歩行しやすい | 重い | 金属&ラバー | x | ○ |