自転車のディスクローターの歪みとは?起こる原因と歪みを補正する方法
ディスクブレーキ自転車のディスクローター付近から「シュッシュッ」という異音が聞こえたら、ディスクローターの歪みの可能性があり。なぜディスクローターの歪みは起こるのか、歪みを補正する方法をまとめました。
更新日: 2022年10月24日
公開日: 2022年9月16日
ロードバイクなどのスポーツ自転車でタイヤの太さを変えようとする場合、ホイールが許容するタイヤサイズが重要になります。今回は、ホイールの規格やスペックから対応タイヤを調べる方法をご紹介します。
この記事の目次
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ロードバイクでも、グラベルロードでも、MTBでも、現在のスポーツ自転車向けのタイヤは基本的にETRTOと呼ばれる欧州のタイヤ規格で製造されています。タイヤを装着するホイールのリムも同様です。
ですので、ホイールリムのETRTOサイズがわかれば、概ねどのサイズまでのタイヤが装着可能かがわかります。
なお、ロードバイクのタイヤではETRTOよりも700Cなどのフレンチ規格の方が一般的ですが、700CはETRTOでは「XX-622」に、グラベルロードで人気のある650Bは「XX-584」に相当します。
700Cの実物タイヤのビード部分を見ると、「700 x 30C [30-622]」という記載があるはずです。
最近のホイールは、メーカーの公式ページに詳細なスペック記載があります。そこをチェックすれば、メーカーが使用上推奨するタイヤサイズがわかります。
例として、シマノのホイール・WH-RS710で見てみましょう。
SHIMANO C32 チューブレスディスクブレーキ リアホイール | シマノ
WH-RS710のシマノの公式ページには、推奨タイヤサイズは「25-622〜32-622」と記載があります。先程解説した通り、「XX-622」は「700 x 00C」という意味ですから、25〜32Cの太さのタイヤがシマノの推奨するタイヤサイズとわかります。
また、リム内部の幅は21mmとありますので、WH-RS710のリムのサイズは「21-622」と言うこともわかります。
推奨タイヤサイズはメーカーによって異なりますが、ロードホイール向けでは概ねリムの内幅+4〜12mm程度のタイヤサイズを推奨することほとんどです。
ただし、グラベルホイールではリムサイズよりも40mmほど大きいタイヤを許容するケースもあります。
一方で、メーカー公式サイトに推奨タイヤサイズの記載がない場合もあります。
例えば、TREKの完成車に装着されているボントレガーのParadigm TLR Discのスペックには、推奨タイヤサイズの記載がありません。
Bontrager Paradigm TLR Disc Road Wheel | TREK
この場合は、リムの規格から対応サイズを想定することになります。
公式サイトによると、「リムの内幅は19.5mm」で「径がフレンチ規格の700C」と言うことなので、ETRTOでは「19-622」か「20-622」に当たると言うことがわかります。Bontrager Paradigm TLR Discの実物のリムを見ると、「20-622」と記載あるので、メーカー的には「20-622」サイズとしているようです。
先程解説したロードバイクの推奨タイヤサイズの範囲である「+4〜12mm」を加味すると、このホイールの推奨タイヤサイズは「23-622〜32-622」、つまり700 x 23〜32Cと想定することが出来ます。
またリムの内幅から計算式で適合タイヤサイズを計算する方法もあります。計算式は「タイヤ幅(C)÷リム内幅(mm)= 1.4~2.4」で、1.4に近いほど転がりが軽く、2.4に近いほどクッション性が上がります。
先程のホイールの適合タイヤサイズを上記の計算式で算出すると、最小が「19.5 x 1.4 = 27.3」、最大が「129.5 x 2.4 = 46.8」となります。
ただし、太いタイヤを装着するには、リムの形状も重要になってきます。特にチューブレスの場合は、ビードとの相性などからリム内幅とタイヤ幅の最適サイズが決められているので、基本的にはロードならロードの推奨範囲で想定するのが安全です。
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