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MTB向けフラットペダルのメーカーと製品ラインアップまとめ
公開日: 2023年3月31日
MTB向けフラットペダルの主なメーカーと製品ラインアップをまとめました。MTB向けフラットペダルの特徴やビンディングペダルとの違いも。
この記事の目次
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MTB向けフラットペダルと一般的なフラットペダルの違い
MTB向けフラットペダルは、一般的なフラットペダルよりもグリップ力が高いことが特徴です。
悪路や急な下り坂でもしっかりと靴底にペダルが吸い付くように設計されており、泥や水で滑りやすくなった路面でも、しっかりとシューズをペダルに固定することができます。
ペダルの構成面での違いは、
- グリップ力を高めるためにスパイクピンがついている
- 踏み面が広い
- リフレクターがついていない
という点でしょう。
MTB向けフラットペダルのメリットとデメリット
特に大きいのがスパイクピンの有無で、スパイクピンがあることで専用のMTBシューズと組み合わせることで、スパイクピンがシューズの溝に食い込み、ペダルとシューズが吸い付くような感覚を生み出します。MTBで走る悪路では、振動や段差でペダルを踏み外してしまうこともあり、安全面でもスパイクピン付きのMTBフラットペダルを使うメリットがあります。
ただ、金属製のスパイクピンがあることで、専用シューズでないとソールがボロボロになってしまったり、ペダルに足をぶつけて怪我をしてしまったりと、普段乗りをする際にはデメリットもあります。
MTB向けフラットペダルとMTB向けビンディングペダルとの違い
MTBでもクロスカントリーなどのレースシーンになると、シマノSPDなどMTB向けのビンディングペダルを使用します。最近では、シマノSPDはシクロクロスレースユーザーにも愛用されています。
ただ、舗装路を走るロードバイクと違って、段差や坂道がある悪路を走るMTBでは、急に足をつきたい時に足をつけないと大怪我のリスクがあるため、最初はスパイクピン付きのフラットペダルから始めるのが良いとされます。
MTBパークなどの下りの林道コースを楽しむ場合、メインは下りになりペダリングはあまりしないため、ペダリング効率を高めるビンディングはあまり必要ないという側面もあります。
逆に「舗装路メインで、たまに軽い林道」というスタイルであれば、MTB用のビンディングペダルをメインにして、林道に入ったらフラットカバーをつけて安定感を増やすというのもありでしょう。
シマノのPD-EH500のように、片面がSPDで反対面がピン付きペダルというタイプを選ぶのもありです。
MTB向けフラットペダルのメーカーと主なラインアップ
シマノ
ビンディングペダルのイメージが強いシマノですが、フラットペダルもラインアップしています。
MTB向けではDEORE XT、SAINTグレードでラインアップがあります。先程解説したPD-EH500のように、片面がSPDで反対面がピン付きペダルもラインアップしているため、ビンディングとフラットの選択肢が広いのがメリットでしょう。
また、シマノのペダルはスポーツ自転車店だけでなく、ネット通販でも補修パーツが手に入るので、長く使えるというメリットもあります。
製品 | メーカー | ピン数 | 重量 |
---|---|---|---|
DEORE XT PD-M8140 | シマノ | 10 | SM: 461g, ML: 505g |
DEORE XT PD-M8040 | シマノ | 10 | SM: 469g, ML: 514g |
SAINT PD-MX80 | シマノ | 18 | 500g |
SAINT PD-M828 | シマノ | 12 | 553g |
SLX GR400 | シマノ | 9 | 394g |
PD-GR500 | シマノ | 9 | 533g |
Crankbrothers
グレードごとのラインアップの豊富さだけでなく、サイズごとの展開とカラーバリエーションの多さで人気なのがCrankbrothersのフラットペダルシリーズ「STAMP」。
最上位モデルならペアで299g、エントリーグレードでも329gという軽量さも人気の理由です。
製品 | メーカー | ピン数 | 重量 |
---|---|---|---|
STAMP 11 | Crankbrothers | 10 | S: 299g, L: 325g |
STAMP 7 | Crankbrothers | 10 | S: 345g, L: 375g |
STAMP 3 MAGNESIUM | Crankbrothers | 10 | - |
STAMP 2 | Crankbrothers | 10 | - |
STAMP 1 | Crankbrothers | 10 | L: 329g |
Raceface
MTBのパーツブランドとして定番のRaceface。フラットペダルは、Atlas、Affect、Chester、Rideの4グレードがラインアップされてして、Rideのみが金属ピンではない通常の凹凸ペダルとなっています。
軽量フラットペダルというわけではないですが、全体的にバランスの良いフラットペダルです。
製品 | メーカー | ピン数 | 重量 |
---|---|---|---|
Atlas Pedal | Raceface | 10 | 386g |
Aeffect R Pedal | Raceface | 10 | 440g |
Aeffect Pedal | Raceface | 10 | 375g |
Chester Pedal | Raceface | 8 | 360g |
Ride Pedal | Raceface | - | 320g |
DMR BIKES
DMR BIKESのコンタクトポイント系パーツのトップメーカー・DMR。フラットペダルの他に、SPDビンディングペダルも製造しています。
フラットペダルシリーズはフラッグシップの「VAULT」と普及グレードの「V PEDAL」がラインアップされています。Vペダルは数字が大きいほど、上位グレードになります。
製品 | メーカー | ピン数 | 重量 |
---|---|---|---|
VAULT MAGNESIUM SUPER LIGHT | DMR BIKES | 11 | 332g |
VAULT MINI | DMR BIKES | 11 | 420g |
VAULT PEDAL | DMR BIKES | 11 | 430g |
V12 PEDAL | DMR BIKES | 10 | 430g |
V11 PEDAL | DMR BIKES | 11 | 450g |
V8 PEDAL | DMR BIKES | 10 | 480g |
三ヶ島製作所
日本の自転車ペダルメーカー・三ヶ島製作所。海外ブランドと比較して圧倒的に価格が安く、それでいて品質が高いことからMTBユーザーだけでなく、幅広いユーザーから支持されるメーカーです。
MTB用には、脚にヒットしたときのダメージが少ないデザインのスパイクピンを採用した「ALLWAYS」、復刻モデルとなる「BM-7」などがあります。
また、通常ユースのフラットペダルであるLAMBDAやCompactも人気のペダルです。
製品 | メーカー | ピン数 | 重量 |
---|---|---|---|
GAUSS | 三ヶ島製作所 | 10 | 362g |
ALLWAYS | 三ヶ島製作所 | 12 | 381g |
MT-FT | 三ヶ島製作所 | - | 259g |
BM-7 | 三ヶ島製作所 | - | 366g |
MT-E | 三ヶ島製作所 | - | 323g |