歩道で歩行者に使っちゃダメ!自転車のベルと正しい使い方

更新日: 2021年11月8日

公開日: 2020年9月30日

自転車のベルは実は「歩道で歩行者に使ってはいけない」ということを知っていますか?自転車のベル(警音器)の正しい使い方をまとめました。

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なぜ自転車にベルが必要?

車両には警音器の装備義務があるから

長らく自転車が歩道を走ることを当たり前だったため忘れがちですが、自転車は道交法上は車両であり歩行者ではありません。

道交法上、車両には警音器をつける義務があるため、車両である自転車にも警音器を装備する義務があるというわけです。

ベルはどんな時に使う?

ベルの使用規定は道交法で定められている

自転車のベルは法令を守るために仕方なくつけるという感覚がありますが、「車両や歩行者に危険を知らせる」という大事な役目があります。

ただし、ベルは道交法で使用条件が定められています。

道路交通法第54条の第2項では「車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りではない」という規定があります。

道路交通法第54条で規定された「警音器を鳴らさなければならないこととされている場合」は下記のような条件になります。

  1. 左右の見とおしのきかない交差点
  2. 見とおしのきかない上り坂の頂上で「警笛鳴らせ」の標識がある場合
  3. 山間部や曲がりくねった道路の「警笛鳴らせ」の標識がある区間内で、左右の見とおしのきかない交差点
  4. 見とおしのきかない曲がり角、上り坂の頂上を通過するとき

普通自動車の運転免許を持っている方は、座学でやった覚えがあるのではないでしょうか。この条件から見ても、警音器を「どいて欲しい」という意図で使うことは、自動車でも自転車でもNGです。

歩行者にどいてほしい時は「危険を知らせる」にあたる?

自転車のベルの使用方法で論点となるのが、道路交通法第54条の第2項の「危険を防止するためやむを得ないときは、この限りではない」という部分ですが、歩道は歩行者のための道で、車両である自転車は車道を走るのが原則です。

つまり、歩道を歩く歩行者に対して「どいてほしい」と自転車のベルを鳴らすことは「危険を防止するため」ではありません。

例外があるとすれば、「何らかしらのトラブル(ブレーキが効かないなど)で、どいてもらわないと歩行者に危害が及ぶ可能性がある場合」でしょうか。この場合は、「危険を防止するための使用」と考えても問題ないでしょう。

歩行者にどいてほしい時は「一時停止」が正しい

普通自転車の歩道通行を規定する、道交法第63条の第4項では「普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない」と定められています。この規定から見ても、「どいてほしい」と自転車のベルを鳴らすことは「危険を防止するため」ではないと言えます。

自転車が「歩道の歩行者が障害だ」と思ったなら、その場で一時停止するか、自転車から降りて歩行するのが正しい行動です。

自転車のベルを鳴らして良いシーン

場所 相手 可不可
車道 自動車
車道 自転車
車道 歩行者
横断歩道 自動車
横断歩道 自転車
横断歩道 歩行者
歩道 歩行者

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警音器はベルじゃなくても良い

法令上は「警音器」という指定だけなので、自転車につける警音器はベルに限定されていません。つまり、電子音の出る警報機でも問題ありません。自動車などは警音器なのでそれと同じですね。

昔は小型の電子警音器があまりなく、あっても取り付けることがサイズ的予算的に難しかったこともあり、「自転車 = ベル」というのが定番になったと思われますが、現在では小型の電子警音器が数百円で購入できるので、自動車などの車両に対して使うことがメインだと考えると、自転車で電子警音器を利用するのはアリでしょう。

ベルと電子警音器の違い

電子警音器は、

  • 音が大きくできる
  • スイッチなどで押しやすい

というメリットがありますが、

  • 電池切れする
  • 防水じゃない場合は雨で壊れる

というデメリットもあるので、良い方を選びましょう。

項目 ベル 電子警音器
音量 小さい 大きい
サイズ 小さい 小さい
操作 レバーを引く スイッチ
充電・電池 不要 必要
防水 不要 必要

電子警音器が電池切れすることも考慮して、邪魔にならないところに予備のベルをつけておくのも良いでしょう。最近では小型・薄型のベルも販売されているので、邪魔になりません。


自転車のベルの正しい使い方を見てきました。

ベルは警音器ですので、「自転車を走りやすくするため」ではなく「自動車のクラクションと同じく、危険を知らせるため」に使うということを覚えておきましょう。

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