シマノのMTB、ライフスタイルジャンルの新しいコンポーネントグループである「CUES」の、変速段数、パーツラインアップ、従来のコンポーネントとの互換性をまとめました。
シフターのインデックス式(SIS)とフリクション式の違い
公開日: 2021/09/21
自転車のシフターにはインデックス式(SIS)とフリクション式の二つの種類があります。今回は両者の違いと、メリット・デメリットなど、アップグレードする際の注意点などをまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
インデックス式もフリクション式もシフターの規格
現在の自転車のシフトは「インデックス式」が主流
ロードバイク、MTBなどのスポーツバイクだけでなく、ミニベロやシティサイクルでも変速機能がある場合は、現在新車で発売されている場合はほとんどがインデックス式のシフトチェンジで、シマノのロードバイク向けSTIレバーもインデックス式です。
インデックスとは英語で「索引」という意味で、「1速ならここ、2速ならここ」とシフターがワイヤーを巻き取る位置を決めているタイプの変速方法です。
シフター側にカチカチっと段階があるのが特徴で、シフターを一回操作した時のディレイラーの移動量が最初から決められているため、しっかり調整ができていれば驚くほどスムーズに変速が可能になります。
インデックス式はシマノが独自に開発したのがスタートで、現在ではほとんど全ての自転車コンポーネントで採用されています。シマノのギアコンポには「SIS」というマークが入っていることがありますが、これは「Shimano Index System」の略です。
SIS Rear Index Shifting System
シフター側でインデックス数が決められているため、変速数に対応したシフターを用意する必要があります。
かつての主流はフリクション式
フリクション式のシフターは、インデックス式の逆でシフターに段階がなく「無段階式」と呼ばれます。かつてはこちらが主流で、今でも一部のロードバイクなどで、フリクション式のWレバーを採用していることがあります。
インデックス式とは逆で、シフターがディレイラーを動かす量はどれだけレバーを動かしたかというレバーの移動量で決まります。インデックスがないため、複数の変速数に対応可能です。
自分の手元で微調整ができるというメリットもありますが、ライダー側の操作次第ではしっかりとギアチェンジができないというデメリットがあります。
この辺りは、インデックス式に慣れているライダーがフリクション式を使うと、不便に感じるかもしれません。
スポンサーリンク
インデックス式とフリクション式、どちらが良い?
インデックス式もフリクション式も、それぞれメリット・デメリットがありますし、どちらにするかはライダーの好みで選ばれるところでもあります。
ただ、現在の完成車はほとんどがインデックス式を採用していることから、多くの人はインデックス式を使っているでしょう。
また、インデックス式とほとんどの自転車に取り付けができますが、フリクション式の場合は、Wレバーの取り付け台座がないと取り付けができないことがあるため、車体を選ぶ方式でもあります。
例外的になのが、シマノのグリップシフターで、フロント用シフターにはフリクション式のシフターが存在します。
フリクション式の完成車は避けるべき?
現在販売されている完成車の中には、Wレバーを採用したタイプがあります。Wレバーの完成車は避けるべきなのでしょうか?
もし、今後そのロードバイクやクロスバイクのコンポーネントをアップグレードしたいのであれば、Wレバーの完成車はあまりオススメできません。というも、シフトのルーティングがインデックス式と違うため、フレーム側の問題でインデックス式のシフターを取り付けることができない可能性があるからです。
自転車の変速はシンプルな構造ですが、意外と調整が必要だったり、フレーム側に取り付け機構がないと取り付けができないケースもあるので、インデックス式のシフターが使いたいなら、最初からインデックス式の完成車を選びましょう。